大きなことには感謝して、小さなことには感謝しない人がいます。
困っているときに助けてもらったときには「助かりました! ありがとうございます!」と頭を下げてお礼を言います。
誕生日にプレゼントをもらったときは「嬉しいです! ありがとうございます!」とにこにこながら感謝の言葉を口にします。
ところが、小さなことには感謝しません。
コンビニのレジでは、無言のまま商品を受け取ります。
部下にお願いした仕事が返ってきても「ああ」としか言いません。
親に作ってもらった食事を食べ終えても「ごちそうさま」と言いません。
これは良くありません。
小さなことであっても、きちんと感謝の言葉を伝えることが大切です。
コンビニのレジで商品を受け取るときは、店員さんに「ありがとうございます」と言いましょう。
お金を払っている立場なのだからいちいち感謝するのはおかしいと思っているなら、誤解です。
お金を払う立場であっても、感謝の言葉は必要です。
店員さんのおかげで、良い商品を購入できたし、気持ちよく買い物もできました。
安い買い物であっても、買い物を楽しめたのは事実です。
腰を低くして感謝の言葉を伝えることで、お互いに良いコミュニケーションができます。
部下にお願いした仕事が返ってきたときは、まず「ありがとう」です。
部下なのだから仕事をして当たり前と思って感謝しないのはNGです。
たとえ返ってきた仕事が満足できないものだったとしても、第一声は感謝の言葉を伝えたい。
きちんと感謝の言葉を伝えるからこそ、部下は認められたと感じます。
やる気がアップして、モチベーションが維持します。
指摘をするなら、感謝の言葉の後です。
感謝の言葉の後に指摘すれば、部下もうなずいて聞いてくれます。
親に作ってもらった食事を食べ終えたときは「ごちそうさま」と言うのがマナーです。
「作ってもらって当たり前」「いちいち言わなくてもわかるはず」という考え方はよくありません。
思っているだけでは伝わりません。
夫婦間・家族間であっても、お礼の一言は必要です。
毎回同じことであっても、感謝の言葉は、きちんと口に出して伝えることが大切です。
たとえささいな出来事であったとしても、感謝の言葉を言いたい。
「ありがとう」と言われて嬉しくない人はいません。
感謝の言葉で人の心は動きます。
何かしてもらったときは、大小に関係なく、きちんと感謝の言葉を伝えることが大切です。
感謝は、どれだけ言っても減るものではありません。
感謝は人間関係の潤滑油なのですから、どしどし口にしたほうがいいのです。