すべてに感謝です。
私たちは多くの存在に支えられて生きているからです。
普段は実感が湧きません。
私たちは普段、感謝のスイッチがオフになっています。
感謝すべきことは、往々にして「当たり前」です。
空気のように当たり前すぎて、なかなか意識を向けることはありません。
大きなことには感謝して、小さなことには感謝しない人がいます。
困っているときに助けてもらったときには「助かりました! ありがとうございます!」と頭を下げてお礼を言います。
誕生日にプレゼントをもらったときは「嬉しいです! ありがとうございます!」とにこにこながら感謝の言葉を口にします。
感謝の気持ちは「手間暇」にあります。
人の手がかかっているということは、時間と労力がかかっているということです。
感謝の気持ちは、費やされた手間暇を想像してみることで湧いてきます。
幸せな人生を送るためには、感謝の気持ちが欠かせません。
「感謝の気持ちを感じること=幸せを感じること」です。
「自分の力で生きている。感謝すべきことはない」という人もいるかもしれません。
挨拶をされることは、ありがたいことです。
「挨拶をされるのは普通のこと。当たり前のこと。特別なことでも何でもない」と思うかもしれません。
いいえ、それは思い込みです。
エレベーターに乗るとき、ちょうどドアが開いていて、タイミングよく乗れました。
「良かった、グッドタイミング」と思いますが、違います。
エレベーターの中にいる人が「開」のボタンを押して待ってくれていたのです。
口うるさい上司が苦手という人が多いもの。
細かい指摘が多かったり、毎回しつこく同じことを言ってきたりして、うっとうしいと感じる人もいるでしょう。
何かと口を挟んでくると、ストレスもたまってしまいますね。
相手が「人」であれば、直接感謝の気持ちを伝えられます。
相手の前で「感謝しています」「とてもありがたく感じています」と言えば、感謝の気持ちをストレートに伝えられますね。
返事があったり笑顔が返ってきたりするでしょう。
「感謝の気持ち=幸福の気持ち」です。
感謝の気持ちを持てば、人生が明るく感じられ、生きることが楽しくなります。
ある科学的研究によると、感謝の気持ちを持つことは、血圧の安定や免疫力の向上に作用することもわかっています。
感謝の気持ちは、場所を取りません。
物質的なものは、置き場所や保管スペースを取られますが、感謝の気持ちは不要です。
感謝の気持ちは頭の中にあるものです。
感謝の伝え方が残念な人がいます。
下を向きながら無表情で「ありがとうございます……」と言います。
きちんと相手の顔を見ていません。
ぶつぶつ愚痴を言う人がいます。
「仕事がだるいなあ。やりたくないなあ」
「うちの会社は給料が安いなあ。もっともらえないかなあ」
世の中には感謝の言葉を口にしない人がいます。
優しくされても「ありがとうございます」を言いません。
助けてもらっても、お礼を言わず、無言のままです。
感謝の気持ちを持つためにはどうすればいいのでしょうか。
相手の立場を経験してみましょう。
頭で想像するのもいいですが、限界があります。
支払いを済ませて飲食店から出るとき、店員さんから「ありがとうございました」と言われます。
それに対して、こちらも「ありがとうございました」とお礼を言います。
よく見かける光景で、気持ちがいいですね。
お店に入っていろいろ商品を見て回り、何も買わないで出ることがあります。
しばらく店内をぐるぐる歩き回ったものの、特にめぼしいものはなく、結局買い物をすることはありませんでした。
日常でよくあることですね。
感謝の言葉を増やすコツはどこにあるのでしょうか。
「謝る場面」にあります。
私たちの日常では、謝罪の言葉を口にする場面があります。
風邪を引くと、熱が出ます。
燃えるように熱くなり、全身から汗が噴き出します。
高熱と悪寒が同時に襲ってきて苦しめられます。
小さなことが気になる性格の人がいます。
人と接していて、少しでも普段と違うことがあると、ぴんと反応して、いろいろ深く考えてしまいます。
「あの人の言葉は裏の意味があるのではないか? 私のことを嫌っているのかな」と気になります。
厳しさには、2種類あります。
「愛のある厳しさ」と「愛のない厳しさ」です。
世の中には「厳しい指導者」と呼ばれる人がいます。
心の病気のときは、感謝の気持ちを持てなくてかまいません。
病んでいるときだからです。
病気の真っ最中だからです。
感謝され慣れていない人がいます。
感謝され慣れていない人は、人から感謝されたとき、素直に受け止めません。
照れや気恥ずかしさがあって、つい否定の言葉を返しがちです。
役立たないアドバイスをされたとき、あなたならどう返事をしますか。
悩みがあって誰かに相談をしたとき、役立たないアドバイスをされることがあるでしょう。
少しでもうなずけるならまだ感謝のしようもありますが、1ミリも役立たないアドバイスをされることもあるはずです。
「あの人に感謝するのはやめました」と言う人がいました。
「どうしてですか?」と聞くと「あの人のことが嫌いになったから」と言いました。
以前お世話になって感謝をしていましたが、その後トラブルがあり関係が悪くなったので、感謝するのはやめたとのことです。
落ち込んだときは、感謝していることをリストアップしてください。
落ち込んでいるときは、不満や不足に目が向いていて、日々の感謝を忘れがちです。
落ち込みから抜け出すには「恵まれていること」に着目するのがポイントです。
日常では時折、停電や断水に見舞われることがあります。
計画工事によるケースもあれば、地震や台風といった自然災害によるケースもあります。
すぐ復旧するかと思いきや、思った以上に長い時間がかかることもある。
日常では、感謝したほうがいいのか迷うときがあります。
直接助けてもらったり優しくしてもらったりなど、親切されたことが明らかであれば、迷うことなく感謝の言葉を伝えます。
問題なのは、さりげなく行動されたときです。
運が良くなるためにはどうすればいいのでしょうか。
感謝する癖をつけましょう。
世の中には「感謝をすると運が良くなる」という法則があります。
今あなたの目の前には、感謝すべきことがあります。
目の前にあるのは何の変哲もない普通のものと思っているなら誤解です。
気づいていないだけです。