風邪を引くと、熱が出ます。
燃えるように熱くなり、全身から汗が噴き出します。
高熱と悪寒が同時に襲ってきて苦しめられます。
ひどい風邪であればあるほど体温が上がって、汗が止まりません。
倦怠感が出て、喉や関節の痛みもあったり、ずきずきする頭痛に悩まされたりします。
高熱にうなされて大変なときではありますが、こんなとき思い出してほしいことがあります。
熱が出る、2つの理由についてです。
なぜ風邪を引くと、熱が出るのでしょうか。
1つ目の理由は「免疫を抑えるための防御反応」です。
ウイルスは、熱に弱い性質があります。
ウイルスは40度前後の熱で死滅するとされています。
体温を上げることで、少しでもウイルスの増殖を抑えようとしているのです。
2つ目の理由は「免疫力の活性化」です。
体の免疫細胞の働きは、体温が高くなると、活発化する仕組みがあります。
体温が1度上がると、免疫力が5倍上がると言われています。
体温を上げることで免疫の働きが高まり、また全身の血液循環も良くなるため、ウイルスへの攻撃力を高められるのです。
つまり、全身が熱くなるのは、体の免疫細胞が一生懸命ウイルスと戦っている証拠なのです。
このことを知ると、発熱に対する印象が変わるのではないでしょうか。
体が熱くなっているのは、自分の免疫が頑張って仕事をしているから。
熱くて苦しくて大変ではありますが、重要な意味があっての発熱です。
免疫細胞が一生懸命仕事をしている真っ最中なのです。
願わくは、ウイルスと頑張って戦っている免疫に感謝したい。
心の中で「免疫さん、頑張って働いてくれてありがとう」と念じるのもおすすめです。
免疫は、感謝の気持ちを感じると、パワーアップする仕組みがあります。
笑いが免疫を活性させる話は有名ですが、感謝の気持ちも同様に、免疫を活性化させることで知られています。
感謝の気持ちとは、いわば病気回復の秘薬。
免疫の力が高まれば、風邪のウイルスの撃退もスムーズになります。
結果として、風邪の回復も早くなるはずです。