「よい友人がいて、ありがたいことです」
「仕事は大変だけど、働けるだけありがたいことです」
「大変なこともあるけど、誰かに頼りにされるのはありがたいことです」
ことあるごとに「ありがたい」と言う人がいるものです。
あなたの身近に「ありがたい」が口癖の人はいますか。
もしいるとしたら、ひとつ言えることがあります。
きっとその人は「いい人」のはずです。
優しくて穏やかで理解力があるでしょう。
柔和な人柄で、いつも明るい表情をしていて、心の大きな人ではないでしょうか。
それもそのはずです。
「ありがたい」が口癖の人に、悪い人はいないからです。
「ありがたい」と言うことは、その価値を認め、きちんと感謝しているということです。
普段から「ありがたい」を口にしていると、常に感謝の気持ちを持ち続けることができます。
人にとって感謝ほど美しい気持ちはありません。
さて、ここで逆転のアプローチです。
ちょっとしたことでも「ありがたい」と言ってみてください。
当たり前のことに対しても「ありがたい」と言ってよし。
ありがたい気持ちがなくても、とりあえず「ありがたい」と言ってみるのです。
着るものがあること、食べるものがあること、住む場所があること。
親がいること、友人がいること、部下や上司がいること。
仕事があること、毎月きちんと給料をいただけること。
やりたいことができること、好きな趣味を楽しめること。
素晴らしい言葉なのですから、気兼ねなく、どんどん口にしてOKです。
すると心に変化が生まれます。
「たしかにそのとおりだ!」と思う瞬間があるはずです。
「最初は何とも思わなかったけど、考えてみると、たしかにありがたいことだよね」
はっと気づかされ、じわじわ感謝の念が湧いてくるでしょう。
そして心に幸せな気持ちが広がるでしょう。
普段から「ありがたい」を口癖にしていると、いつも感謝の気持ちを持てます。
柔和な表情になり、にこにこすることも増えます。
自然と優しい気持ちになり、性格も円くなります。
恩返しをしたい気持ちが湧き上がり、奉仕の精神が育つでしょう。
結果として、本当にいい人になるのです。
もしいい人になりたいなら、問答無用で「ありがたい」を口癖にしてください。
いい人だから、ありがたいと口にするのではありません。
ありがたいと口にするから、いい人になるのです。
「ありがたい」が口癖になったとき、あなたは「いい人」になっています。