執筆者:水口貴博

外食で心がけたい30のマナー

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飲食店であっても、席を譲る配慮は大切。声がけするあなたは、優しい人。

飲食店であっても、席を譲る配慮は大切。声がけするあなたは、優しい人。 | 外食で心がけたい30のマナー

「席を譲る」

この言葉を聞いたとき、どんな場所をイメージするでしょうか。

やはり最初にイメージするのは、バスや電車の中ではないでしょうか。

空席がなくて困っている妊婦や年配者がいれば、さっと席を譲ると喜ばれます。

バスや電車では定番の光景ですね。

しかし、席を譲るのは、公共交通機関に限った話ではありません。

飲食店であっても、席を譲る配慮は大切です。

家族がまとまって座れず、困っている状況のとき

自由席のカフェがあり、家族ずれがやってきました。

ところが席が空き状況がまばらのため家族がまとまって座れず、困っている状況があるとします。

そんなとき、あなたが自分の席を移動することでまとまった席を確保すると喜ばれるでしょう。

「席を移動しますので、もしよかったらどうぞ」

席を移動するくらいのことは小さなことです。

別の席にちょっと移動だけでのことであり、店内で飲食できることに変わりありません。

「いいことをした」という感覚も持てるので、自分も明るく嬉しい気持ちになれます。

ますます気持ちよく食事を楽しめます。

店員さんが席に案内する飲食店であっても、この配慮は大切です。

「もしよかったら席を移動しますよ」

自分から声をかけるのも悪くありません。

こちらから先に言えば、店員さんも声をかける負担が小さくて済みます。

お店からも「この方はよいお客さんだ」と喜んでもらえるでしょう。

座席を有効活用できるので、お店にとっても売上アップにつながります。

自分も相手もお店も、すべての人に喜ばれる配慮です。

なかなか席を譲る気持ちになれないとき

「自分には関係ない」と思う人もいるかもしれません。

席を譲る気持ちになれないときもあるでしょう。

そんなときは相手のことを、自分の家族や友人だと思ってみてください。

関係ない人でも、関係者のように考えてみます。

身近な人に置き換えてみることで、自然と優しい気持ちが生まれてくるでしょう。

気づけば、席を譲りたくなっているはずです。

断られたとしても、気にすることはない

相手から「大丈夫です」と配慮を断られることもあります。

配慮が外れた感じがあってちょっと恥ずかしい気持ちになるかもしれませんが、気にすることはありません。

少なくともいいことをしようとしたのは事実です。

人のためにアクションを起こそうとしたのは事実ですから、胸を張って堂々としてください。

自分から配慮の声をかけることは常にかっこいい姿です。

断られたとしても、かっこいいのは間違いありません。

声がけするあなたは、優しい人です。

外食で心がけたいマナー(18)
  • 席が足りなくて困っているお客さんがいれば、自分が席を移動して配置を助ける。
ほかのお客さんと提供順が前後しても、いらいらしない。

外食で心がけたい30のマナー

  1. お客さんの立場でも「サービス精神」は必要。
  2. 予約ができるお店なら、きちんと予約をしていく。
    当日であっても、できるだけ予約していくほうがいい。
  3. 食券機のボタンを押すとき、乱暴になっていないか。
    食券を手渡すとき、がさつになっていないか。
  4. ドレスコードで入店拒否されても、喧嘩腰にならない。
  5. 相席になっても嫌な顔をしない。
    笑顔で快諾する人になろう。
  6. メニューを開くやいなや、値段を見ていませんか。
  7. 呼び出しボタンを押してスルーされても、むっとしない。
    こういうときこそ、想像力の出番。
  8. 単語で注文する人は、お店の人からも食の神様からも嫌われる。
  9. 満席は怖くない。
    待ち時間にメニューを見れば、時間を有効に活用できる。
  10. 「少々お時間をいただきますが」と言われてむっとしない。
    「教えてくださってありがとうございます」と感謝する。
  11. 「大盛り無料」と言われて、食べきれる自信もないのにお願いしない。
  12. 注文を言い終えたら、合図の一言を言おう。
    「以上です」
  13. 注文内容を変更したくても、事情がないかぎり申し出ない。
  14. 外で買ってきたものを、店内でこっそり食べない。
  15. おかわり自由のドリンクバーだからといって、飲み散らかさない。
  16. 注文した料理を忘れられていても、むっとしない。
  17. 少しくらい接客態度が悪くても、いらいらしない。
    店員さんも、1人の人間。
  18. 飲食店であっても、席を譲る配慮は大切。
    声がけするあなたは、優しい人。
  19. ほかのお客さんと提供順が前後しても、いらいらしない。
  20. あらゆる料理は生もの。
    提供されたら、1分1秒でも早く食べ始めよう。
  21. カトラリーを落とすのが恥ずかしいのではない。
    ちょっとした不注意で騒ぐのが恥ずかしいのだ。
  22. 店員さんとため口で話すお客さんは嫌われる。
    店員さんと丁寧語で話すお客さんが愛される。
  23. テーブルマナーが身についていなくても落ち込まない。
    これから身につける楽しみがあるということ。
  24. 手が届きにくいものは、無理に手を伸ばしても見苦しいだけ。
    近くの人に一声かければ済む話。
  25. ストローをかじる癖ほど見苦しいものはない。
  26. フォーマルなレストランでは、料理に調味料を加えないのがマナー。
  27. 自分たちが寄せた席を、そのままにして退店していないか。
  28. 「ラストオーダーです」と言われても焦らない。
  29. カードの渡し方・受け取り方が、雑になっていないか。
  30. どれだけ最悪の外食でも、よかったところが1つくらいあるはずだ。

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