調理を注文して待っている間、注文を変更したくなることがあります。
「やっぱりこっちのほうがおいしそう。今なら注文が間に合うかな」
そう思って、注文変更を申し出たくなることがあるでしょう。
時折あることですが、ここは外食で注意したい場面の1つです。
もちろん事情がある場合なら別です。
たとえば、アレルギーです。
注文してから、アレルギーのある食べ物が含まれていることに気づいて「変更が必要」ということもあるでしょう。
健康上の理由があれば、注文後の変更も仕方ありません。
しかし、安易な注文変更となると話は変わります。
注文後の変更は、基本的にNGと考えてください。
事情がないかぎり変更を申し出ないことです。
注文を完了した瞬間から、調理が始まっている可能性があるからです。
「注文を変更するだけ」と思うかもしれませんが、お店に損失を与える可能性があります。
食材を切っている最中かもしれません。
貴重な食材を捨てなければいけないかもしれません。
中途半端になった食材は、保存が難しく、廃棄するしかない状況があります。
お店に損失を与える可能性があると思えば、注文変更とはいえ、慎重になる必要があるとわかるでしょう。
注文直後ならいいではないかと思うかもしれませんが、大丈夫とは言い切れません。
注文から調理開始までの時間は、私たちが思っているよりスピーディーです。
注文した時点で、店員さんが持つ端末機器から調理室にデータが飛んで、すぐレシートの形でメニューが印字され出てきます。
調理室ではそのレシートを受け取り、内容に応じてすぐ作り出します。
素早い連係プレーが実現されています。
強いて言えば、注文直後10秒以内なら許容範囲です。
10秒を超えたら、もう締め切ったと考えることです。
注文直後10秒を越えたら、迷惑をかける可能性があるのです。
自分の注文に責任を持つことです。
注文してからほかの料理に変更したくても、ぐっとこらえることです。
「もう注文してしまったものは仕方ない」と自分に言い聞かせます。
これはお店に対するマナーです。
自分の決断は自分が責任を取ることです。
「自分が注文したものは、責任を持って食べよう」と思うことです。
一度下した決断を後からくよくよ悩むのは、外食に限らず、ビジネスでもよくありません。
注文直後の変更が絶対NGというわけではありませんが、特別な理由がないかぎり控えておくのが賢明です。