踏んだり蹴ったりの外食があるでしょう。
外食でストレスを解消するどころか、逆にストレスをためることがあるもの。
わくわく期待していったものの、楽しむどころか、嫌な思いをすることがあります。
「最悪の外食だ」と叫びたくなるかもしれません。
ここが大切な瞬間です。
最悪の外食だとしても、悪口を言うのはよくありません。
言いたい気持ちがあっても、ぐっとこらえることです。
言いそうになっても、喉のところで止めておくのが賢明です。
お店の人の悪気があったとは限りません。
そこで働いているのは人です。
人であるかぎり、うっかりミスをすることがあるでしょう。
注文を聞き間違えたり会計を見間違えたりすることはあるもの。
新人さんだったのかもしれません。
初めて働くときは誰でも新人です。
慣れたベテランが対応してくれればいいですが、そうでないときもあるでしょう。
慣れた人であっても、混み合っていてばたばたしている時間帯は、接客態度が雑になることがあります。
悪気があるわけではなく、むしろ一生懸命だからこそミスが増えることもあるはずです。
最悪の外食だからといって、悪口を言わないことです。
悪口を言えば、あなたは「悪口を言う人」になります。
悪口を言いまくれば、あなたも「最悪の人」になってしまい、文句を言える立場でなくなります。
ここで大切なのは「よかったところにフォーカスする」ということです。
悪いところでは見ません。
悪いところがたくさんあったとしても、目をつぶって見ないようにします。
代わりに良いところを見てください。
どれだけ最悪の外食でも、よかったところが1つくらいあるはずです。
「悪いところしかなかった」という外食であっても、きちんと探せば、よかったところが1つくらい見つかります。
たとえば、おしゃれなインテリアであれば「内装が凝っていたね」と褒めることができるでしょう。
店員さんがかわいい衣装をしていたなら「店員さんの衣装がいいね」と褒めましょう。
トイレが清潔なら「トイレがきれいだった」と褒めることができるでしょう。
さらに細かいところにも注目です。
「テーブルが豪華だった」
「椅子がふかふかしていて座り心地がよかった」
「壁に飾っていた絵がかっこよかった」
「窓が大きくて眺めが素晴らしかった」
「荷物入れが用意されていて便利だった」
「落ち着いた音楽が流れていてリラックスできた」
たった1つでいいのです。
どれだけ最悪の外食でも、よかったところが1つくらいあるはずです。
1つあればいいのです。
そこを見つけて褒めます。
食事中に不快なことがあっても、すがすがしい余韻を楽しめます。
これが、大人の取るべき対応です。
あなたの知性と品格を高める、大人の習慣です。