レストランによっては、テーブルに調味料が置かれていないことがあります。
特にフォーマルなレストランでは一般的に調味料が置かれていません。
「味が足りないな」
「もう少し塩味を加えたい。調味料がほしいな」
「お店の人に声をかけて持ってきてもらおうかな」
そう思ったとしても控えておくのが賢明です。
調味料をお願いすれば、お店の人は持ってきてくれるでしょうが、あまりいい顔をしないでしょう。
普通のことに思えますが、注意したいポイントです。
「調味料を置き忘れているのかな」と思いますが、そうではありません。
テーブルに調味料が置かれていないのは「そのままでお召し上がりください」という意味があります。
テーブルに調味料が置かれていないのには理由があります。
フォーマルなレストランで提供される料理は、一つ一つが「作品」であり「完成品」です。
薄味なら薄味として完成されていて、スパイシーならスパイシーとして完成されています。
すでに料理が完成品のため、調味料は不要です。
完成品に調味料を加えるのは野暮です。
「調味料をください」というのは、料理にケチをつけることになります。
「この作品は中途半端ですね。私がちょっと味を修正しますね」と言っているのと同じです。
そういうつもりはなくても、そういう誤解を与えます。
誰でも完成品に手を加えられるのは抵抗があるでしょう。
調味料を加えることは作品に泥を塗る行為に当たるため、お店の人に不快感を与える可能性があります。
良かれと思って調味料をお願いするのは、マナー違反になるため注意が必要です。
できるだけ料理はそのままいただくようにしましょう。
味が物足りなくて調味料がほしくなっても、そのままいただくのがマナーです。
普段から調味料を加えるのが癖になっている人は、特に注意が必要です。