あらゆる料理は生ものです。
生ものと言えば、寿司や刺し身といったものをイメージしますが、その限りではありません。
どんな料理でも、時間が経てば、変化を起こしていきます。
鮮度が落ちたり味が変わったりです。
温かいものは冷め、冷たいものはぬるくなり、乾燥しているものはしけってきます。
単品料理でも定食料理でもコース料理でも同じです。
「あらゆる料理は生もの」と思ってください。
デリケートなものであり、1秒が重要です。
保存が利きやすく長持ちしやすい料理はありますが、ずっと鮮度を保てるわけではありません。
時間が経つにつれて味や鮮度が落ちていきます。
手作りの料理には、賞味期限の表記はありませんが、実際には賞味期限があります。
スーパーやコンビニで売られているお弁当より、はるかにシビアな賞味期限があります。
そのまま常温で放置していると、料理が傷んでいき、最後にはダメになってしまうでしょう。
私たちが心がけたいのは「提供された料理はすぐ食べ始める」という食習慣です。
「早食いをする」という意味ではなく、あくまで「早めに食べ始める」ということです。
1分1秒でも早く食べ始めましょう。
あらゆる料理は生ものですから、早く食べ始めたほうがそれだけおいしくいただけます。
レストランで料理が出てきたにもかかわらず、おしゃべりに夢中で、なかなか食べ始めない人がいます。
これはもったいないことです。
料理を提供されたら、いったんおしゃべりは中断して、まず食べ始めましょう。
お店の人は、出来たてを食べてもらいたいため、スピードとタイミングに気を遣っています。
少しでも早く食べ始めることが、作ってくれた人への敬意です。
レストランの料理に限ったことではありません。
親やパートナーが作ってくれた料理も、提供されたら1分1秒でも早く食べることが大切です。
温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちにいただきます。
少しでも早く食べれば、出来たて感を味わえます。
あらゆる料理は生ものなのですから、生ものらしく早めにいただくのが正解です。