「大盛り無料ですが、いかがでしょうか」
お店によっては、大盛りを無料で提供していることがあります。
ご飯の大盛り、麺の大盛り、パスタの大盛り。
無料で大盛りにしてもらえるならお得に感じるところでしょう。
食べられなければ残せばいいだけです。
経済的ダメージもゼロです。
おなかと相談することなく「無料ならとりあえずお願いしておけ」と軽い気持ちで注文する人も多いでしょう。
迷わず「お願いします」と即答している人も多いのではないでしょうか。
よくある光景ですが、ここは慎重になっておきたい場面です。
まずおなかがすいていて、食べきる自信があるなら、無料をお願いしていいのです。
通常料金のまま、腹も心も満たせてラッキーです。
お店からのサービスを存分にいただけます。
しかし、最初から食べきる自信もないのに軽い気持ちで大盛りをお願いするのはよくありません。
安易に大盛りをお願いすると、食べ残すことになるのがオチです。
余計な出費はありませんが、余計な食べ残しが増えます。
食べ残したものは廃棄することになり、食べ物が無駄になります。
良かれと思って安易に大盛りを注文すると、食の廃棄に加担することになります。
こういう人は、ビュッフェで大盛りにして食べ残すのと同じパターンです。
最後に食べ残すことになっては、上品な食べ方とは言えません。
ただ食べ散らかしているだけです。
「大盛り無料」という言葉に反応しないことです。
魅力的な言葉で、反射的にうなずきたくなりますが、おなかとの相談は必要です。
きちんと食べきる自信があるときだけお願いしましょう。
普通盛りで注文して、食べ始めると、物足りないと気づくことがあります。
食べている最中「大盛りにしておけばよかった」と思うこともあるでしょう。
そんな場合でも、がっかりすることはありません。
ここで上手に帳尻を合わせるテクニックがあります。
食べている途中で量が足りないことに気づいたら、その時点で噛む回数をひとまわり増やしましょう。
一口につき20回程度であれば、30回や40回を目安にします。
噛む回数を増やせば、さらに食べるペースが落ちることになります。
そうすれば、量は少なくても満腹感を促すことになります。
よく噛むことになるので、おいしい味もしっかり楽しめます。
「少ないかと思ったけど、ちょうどいい量だった」で締めくくれます。
空腹感が微妙のため、普通盛りのままにするか大盛りをお願いするか、迷うことがあるでしょう。
迷ったら、普通盛りが無難です。
食べ残すリスクがあって大盛りにするくらいなら、確実に食べきれる普通盛りにするほうが安心です。
確実に食べきるほうが上品です。
確実に食べきることができれば、達成感があります。
少ないと感じたら、噛む回数をひとまわり増やして、満腹感を促せばいいだけです。
腹八分目にしておくほうが、健康にもプラスに働きます。