執筆者:水口貴博

外食で心がけたい30のマナー

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カトラリーを落とすのが恥ずかしいのではない。ちょっとした不注意で騒ぐのが恥ずかしいのだ。

カトラリーを落とすのが恥ずかしいのではない。ちょっとした不注意で騒ぐのが恥ずかしいのだ。 | 外食で心がけたい30のマナー

高級レストランで食事をしているとき、うっかりカトラリーを落とすことがあります。

「カラン、カラン」と、お店にカトラリーの落ちた音が響き渡る。

もちろん悪気はありません。

ほんの不注意です。

手が滑ることもあれば、袖口に引っかかって落としてしまうこともあるでしょう。

ここで騒いでいませんか。

「うわっ、カトラリーを落としちゃった。これは恥ずかしい。もう使えないね。どうしよう」

あたふたしないことです。

きょろきょろしないことです。

大きな声を出さないことです。

不注意とはいえ、あたふた騒いでしまうと変に目立ってしまいます。

周りのお客さんからくすくす笑われるかもしれません。

大声でお店の人を呼ぶのも要注意です。

「すみませーん! 落としちゃったので新しいのと交換してくださーい!」

大声で呼ぶと店内の上品な雰囲気を壊してしまいます。

一緒にいる人がいれば、恥ずかしい思いをさせてしまうでしょう。

いくら悪気はないとはいえ、スマートな対応とは言えません。

カトラリーを落とすのが恥ずかしいのではありません。

人間ですから不注意はあるもの。

では、何が恥ずかしいか。

ちょっとした不注意で騒いでしまうのがはずかしいのです。

うっかりカトラリーを落としても、落ち着いて対処する

うっかりカトラリーを落としても、落ち着いて対処しましょう。

まず心がけたいのは、お店の人を声で呼びません。

声で呼びたくても、ぐっとこらえましょう。

高級レストランの場合、落としたカトラリーは自分で拾わず、お店の人に拾ってもらうのがマナーです。

ゆっくり手を上げ、アイコンタクトでお店の人を呼びます。

お店の人が近づいてきたら「新しいのと交換していただけますか」とささやくだけです。

後はお店の人がスマートに対処してくれます。

あるいはこちらから呼ばなくても、カトラリーの音でお店の人が気づいてくれ、スマートに対処してくれることもあります。

新しいカトラリーを持ってきてくれたら、笑顔で一言「ありがとうございます」とお礼を言いましょう。

お礼を言うときは、きちんとお店の人の目を見ることが大切です。

同席者には「失礼しました」「ごめんなさいね」と言えばOKです。

これだけでいいのです。

慌てやすい場面ほど、落ち着いた態度を見せましょう。

これが、上品な大人です。

外食で心がけたいマナー(21)
  • カトラリーを落としても、慌てず落ち着いて対処する。
店員さんとため口で話すお客さんは嫌われる。
店員さんと丁寧語で話すお客さんが愛される。

外食で心がけたい30のマナー

  1. お客さんの立場でも「サービス精神」は必要。
  2. 予約ができるお店なら、きちんと予約をしていく。
    当日であっても、できるだけ予約していくほうがいい。
  3. 食券機のボタンを押すとき、乱暴になっていないか。
    食券を手渡すとき、がさつになっていないか。
  4. ドレスコードで入店拒否されても、喧嘩腰にならない。
  5. 相席になっても嫌な顔をしない。
    笑顔で快諾する人になろう。
  6. メニューを開くやいなや、値段を見ていませんか。
  7. 呼び出しボタンを押してスルーされても、むっとしない。
    こういうときこそ、想像力の出番。
  8. 単語で注文する人は、お店の人からも食の神様からも嫌われる。
  9. 満席は怖くない。
    待ち時間にメニューを見れば、時間を有効に活用できる。
  10. 「少々お時間をいただきますが」と言われてむっとしない。
    「教えてくださってありがとうございます」と感謝する。
  11. 「大盛り無料」と言われて、食べきれる自信もないのにお願いしない。
  12. 注文を言い終えたら、合図の一言を言おう。
    「以上です」
  13. 注文内容を変更したくても、事情がないかぎり申し出ない。
  14. 外で買ってきたものを、店内でこっそり食べない。
  15. おかわり自由のドリンクバーだからといって、飲み散らかさない。
  16. 注文した料理を忘れられていても、むっとしない。
  17. 少しくらい接客態度が悪くても、いらいらしない。
    店員さんも、1人の人間。
  18. 飲食店であっても、席を譲る配慮は大切。
    声がけするあなたは、優しい人。
  19. ほかのお客さんと提供順が前後しても、いらいらしない。
  20. あらゆる料理は生もの。
    提供されたら、1分1秒でも早く食べ始めよう。
  21. カトラリーを落とすのが恥ずかしいのではない。
    ちょっとした不注意で騒ぐのが恥ずかしいのだ。
  22. 店員さんとため口で話すお客さんは嫌われる。
    店員さんと丁寧語で話すお客さんが愛される。
  23. テーブルマナーが身についていなくても落ち込まない。
    これから身につける楽しみがあるということ。
  24. 手が届きにくいものは、無理に手を伸ばしても見苦しいだけ。
    近くの人に一声かければ済む話。
  25. ストローをかじる癖ほど見苦しいものはない。
  26. フォーマルなレストランでは、料理に調味料を加えないのがマナー。
  27. 自分たちが寄せた席を、そのままにして退店していないか。
  28. 「ラストオーダーです」と言われても焦らない。
  29. カードの渡し方・受け取り方が、雑になっていないか。
  30. どれだけ最悪の外食でも、よかったところが1つくらいあるはずだ。

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