「よいほうに考えるか、悪いほうに考えるか」
これは落ち込み方に影響するポイントの1つです。
そして人生全体に及ぼすポイントです。
ある出来事が起こったとき、自然と悪いほうに考える人がいます。
雨が降っているだけで「今日は嫌な1日になりそうだ」と思い込んで、落ち込みます。
残り時間が少ないと「もうダメだ」と諦めがちになり、落ち込みます。
厳しいことを言われたとき「批判された」とショックを受け、落ち込みます。
どれも誤解です。
雨が降っているだけです。
残り時間が少ないだけです。
厳しいことを言われただけです。
わざわざ悪いほうに考えないでください。
悪いほうに考えてはいけません。
悪いほうに考えると、心のベクトルが下向きになり、出る元気も出なくなります。
ストレスを感じやすくなるため、心の健康にもよくありません。
可能性があっても、ゼロに思えてきます。
希望やチャンスがあっても、ないように感じてきます。
目の前も世の中全体も暗く感じてしまいます。
未来が暗いように感じてきて、人生が真っ暗に感じてきます。
悪いほうに考えるから落ち込むのです。
「私はもともとネガティブ思考」という人がいます。
たしかにネガティブ思考は、少なからず遺伝的影響もあるとされています。
ネガティブ思考に関わる遺伝子が見つかっているのも事実です。
だからといって遺伝ですべてが決まるわけではありません。
遺伝は、癖の力で克服できます。
先天的な遺伝より後天的な癖のほうが、はるかに大きな影響力があります。
「悪いほうに考える」という癖がついているだけです。
家庭・学校など、これまで生まれ育った環境による影響で、いつの間にか「悪いほうに考える」という癖がついています。
悪いほうに考えるのが癖になっている人は、何でも悪いほうに考えてしまいます。
マイナス思考になっていては、暗い未来しかイメージできなくなります。
悪いほうに考える癖に心当たりがあれば、今日からやめることです。
これは「考え方の癖」です。
癖ですから、改善が可能です。
もともと悪いほうに考える癖があるなら、考える方向を逆にするだけです。
ポジティブな発想をして、何事もよいほうに考えることです。
悪いほうに考える癖がついているなら、よいほうに考える癖もつくはずです。
「なんだか難しそうだ」
そう思ったあなた。
それがよくありません。
さっそく悪いほうに考えています。
こういうときこそ、よいほうに考えてください。
「なんだか難しそうだ」と悪いほうに考えるのではなく「なんだか簡単そうだ」とよいほうに考えましょう。
「なんだか簡単そうだ」と思っていれば、本当に簡単に思えてきます。
よいほうに考えましょう。
何事もよいほうに考える癖をつけましょう。
悪いほうに考えそうになっても、途中で考えを切り替え、よいほうに考えます。
雨が降っていれば「嫌な1日になりそうだ」と考えるのではなく「素晴らしい1日になりそうだ」と考えましょう。
残り時間が3日なら「あと3日しかない」と考えるのではなく「まだ3日もある」と考えましょう。
厳しいことを言われたとき「批判された」と考えるのではなく「励まされた」と考えましょう。
少し強引なところがあってもいいので、とにかくよいほうに考えることです。
普段から心がけていれば、だんだん癖になり、当たり前の考え方になってきます。
たとえ遺伝的影響があっても、癖の力で十分克服が可能です。
よいほうに考えれば、未来に希望を持てます。
何があっても、光を感じるようになります。
自然と明るい気持ちになっていき、やる気や元気も出てくるのです。