勉強が苦手な人の勉強時間は、意外なことに「長時間」です。
「これだけ勉強しているのに、なぜ成績が上がらないのだろう。頭が悪いからに違いない」
勉強を長時間しても、成績がなかなか上がりません。
最終的には、自分は頭が悪いんだと結論付けてしまいます。
頭が悪いからではありません。
勉強法が悪いだけです。
おそらくその人は勉強を夜にして、音楽を聴きながら、あるいはテレビを見聞きしながら勉強しているはずです。
つまり「集中できていない」ということです。
勉強時間は長くても、集中できていないので、質の低い時間です。
本当に勉強ができる人は、短時間です。
勉強は、早起きして朝にします。
音楽は流さず、テレビもつけず、集中します。
勉強時間は短いですが、結果として時間の質が高くなり、成績が上がります。
ヒューマンエラーを防ぐために、何でもかんでもゆっくりすればいいと思っている人がいます。
長時間すればいいというのは、失敗です。
勉強と同じです。
気が緩み、だらだらになれば集中力も注意力も記憶力も低下して、むしろヒューマンエラーが発生しやすくなります。
できるだけ短い時間で終わらせたほうが、作業者・確認者の体力が持続し、品質が向上します。
当然ですが、ヒューマンエラー防止には「集中」が大切です。
作業に集中すれば、必ずスピードがでます。
ヒューマンエラーでは「速さより精度を重視」が原則です。
しかし、精度を追求する原則を守った結果、速くなるならかまいません。
むしろ、それこそ理想です。
作業一点に集中することで、テンポがよくなり、結果としてスピードが出るというのはかまいません。
本来、集中すれば、必ずスピードが出ます。
勉強ができる受験生は、勉強時間こそ短いですが、代わりに集中力があります。
集中力が、スピードへと変わり、時間が濃くなります。
短時間でいいので、集中してスピードを出すほうが、結果として頭が回転して記憶力も高くなります。
人は集中したとき、必ず、ある一定のスピードが出るようになります。
無駄なことを考えず、今、目の前にある作業の身に集中するとき、正確、かつ速くなるのです。