執筆者:水口貴博

ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

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ミスをした人にペナルティーを与えない。反則した人にペナルティーを与える。

ミスをした人にペナルティーを与えない。反則した人にペナルティーを与える。 | ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

ヒューマンエラーを防ぐために、ペナルティーを与える方法も有効です。

ペナルティーの種類については、ここでは言及しませんが、やはり人が嫌がるようなことが効果的です。

嫌がるペナルティーほど、ルールを守るために必死になります。

しかし、ペナルティーの与え方にポイントがあります。

ミスをした人に、ペナルティーを与えるのではありません。

反則した人に対して、ペナルティーを与えます。

違反をしてミスをしたなら、もちろんペナルティーを与えるべきです。

しかし、ミスをしたとしても、指示に反則していなければ、責めるべきではありません。

ミスをしなくても、違反をした人にペナルティーを課します。

1人が違反をすれば「少しくらい大丈夫」という意識が助長されます。

1人が違反をすれば、2人が違反し、3人が違反するという拡大につながります。

全体の安全意識が低下して、ヒューマンエラーにつながります。

まず、違反者を1人も許さないように徹底します。

違反者に対してペナルティーを課せば、誰も違反をしなくなり、結果としてヒューマンエラーの防止になります。

もし、ミスをした人にペナルティーを与えてしまうと、どうなるでしょうか。

ヒューマンエラーがあったとしても、隠蔽いんぺいされる可能性が出てきます。

叱られるのは誰もが嫌がりますから、隠そうとする意識が働いてしまいます。

本来、ミスはどんどん公開するほうがいい。

失敗したという情報を全体に公開しないと、原因がわからず、当然ながら改善にもなりません。

そのためにも、ミスをした人にペナルティーではなく、違反をした人にペナルティーを与えるほうがいいのです。

ヒューマンエラーを防ぐ方法(14)
  • ミスをした人にペナルティーを与えず、反則した人にペナルティーを与える。
手順書・約束事は、ヒューマンエラー防止の第一歩。

ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

  1. ヒューマンエラーは、慣れたときに起こる。
  2. 頭で覚えているささいなことほど、チェックシートを使って確かめる。
  3. 車の助手席に座る人には、確認者としての仕事がある。
  4. 指さし確認・声だし確認を癖にする。
  5. 改善すべきは、人ではなく、プロセス。
  6. 見間違いやすい数字や記号は「使わない」か「ふりがな」で対処する。
  7. キスをすれば、ヒューマンエラーがなくなる?
  8. 精度を求めた「ゆっくり」には、雑談がない。
  9. 集中しなくても、ミスをしないシステムを作る。
  10. きれい事を言う人が、一番きれいな行動をしなければならない。
  11. デジタルな作業を、わざわざ人間が行う必要はない。
  12. プロスポーツ選手は、ファンという監視の目に助けられている。
  13. ヒューマンエラーは「アナログ」で発生する。
  14. ミスをした人にペナルティーを与えない。
    反則した人にペナルティーを与える。
  15. 手順書・約束事は、ヒューマンエラー防止の第一歩。
  16. 他人のミスや失敗は、絶対、あなたのためになる。
  17. 恥ずかしさを捨てなければ、ヒューマンエラーを撲滅できない。
  18. わからないときには、質問する。
    わかったときには、言い換えた内容で質問をする。
  19. ヒヤリハットを見逃すな。
  20. 商用環境では、速度より精度を重視。
  21. 精度を追求する原則を守った結果、作業が速くなるのは問題ない。
  22. 例外を1つも作らない。
  23. そもそも作業をしなければ、ヒューマンエラーが起こることもない。
  24. 「問題が発生したときの方法」より「問題を発生させない方法」を考える。
  25. ヒューマンエラーは、省略したときに起こる。
  26. 疲れてから休憩ではない。
    疲れる前に休憩をする。
  27. 作業中は、電話を取らない。
  28. デスクの上に、不要な物を置かない。
  29. 短期記憶に頼らない。
  30. 「もし」で考える人ほど、未来が開ける。

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