「疲れたなあ。少し休憩しよう」
緊張の伴う作業で、心身ともに疲れたので休憩を取ります。
疲れると、集中力や注意力が低下して、ヒューマンエラーにつながりますから、適度な休憩は好ましいことです。
これは何の問題もないように思えます。
しかし「疲れたから休憩する」ということは「すでに疲れている」ということです。
作業中にも疲れがあり、集中力・注意力がすでに低下していたということです。
危ない状態です。
本当は、疲れたから休憩を取るのではありません。
疲れる前に休憩を取ります。
ここを勘違いしないでください。
疲れる前に休憩を入れるための方法として「あらかじめ手順書の項番に休憩項目を設ける」という方法があります。
疲れる前であろう部分を想定して、手順書の中に「休憩すること」という項目を設けてしまえばいい。
疲れていなくても、その項番までくれば強制的に休みます。
疲れる前に休憩を取ることができ、なおかつ休憩を省略することもありません。
こうして、作業者と確認者の体調を万全に配慮する工夫ができるのです。