執筆者:水口貴博

ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

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デスクの上に、不要な物を置かない。

デスクの上に、不要な物を置かない。 | ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

そもそも作業をする環境が悪いと、ヒューマンエラーも発生しやすくなります。

作業をするデスクの上には、作業に必要な物以外は置きません。

作業に必要な物だけを置きます。

これくらい大丈夫だと思っても、思わぬところで大変なことになります。

たとえば、ジュースです。

これくらいいいじゃないか、と思います。

しかし、作業中にうっかりジュースをこぼしてしまうことは大いに考えられます。

蓋のないジュースなら、資料やキーボードを汚す可能性があります。

こぼせば、拭く作業が新たに発生します。

デスクを拭いている途中に、キーボードをうっかり押してしまい、大事故につながります。

たとえ蓋のついているジュースでも、横に倒れたときに、将棋倒しでほかのものを次々と倒してしまうことがあります。

また倒れた勢いで、誤ってキーボードを押しかねません。

作業をするデスクの上には、作業以外のものは徹底的に置かないことです。

ある調査結果によると、交通事故を起こす車には、車内にアクセサリーや人形がたくさん置かれている車が多いとのことです。

人の命を乗せる車の中に、邪魔なものがたくさん置かれているということです。

カーブを曲がったり停止したときに、アクセサリーや人形が倒れたり、動いたりして運転の邪魔をします。

思わぬ事故につながっているとのことです。

プロのレーサーの車内には、アクセサリーや人形は置いていません。

本当に安全を意識した車のプロほど、仕事に必要な物以外は置いていません。

特に命に関わる場面では、絶対に守ってほしいところです。

1回のミスが、取り返しのつかないことになりかねません。

ヒューマンエラーを防ぐ方法(28)
  • 作業のデスクの上には、不要な物を置かないようにする。
短期記憶に頼らない。

ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

  1. ヒューマンエラーは、慣れたときに起こる。
  2. 頭で覚えているささいなことほど、チェックシートを使って確かめる。
  3. 車の助手席に座る人には、確認者としての仕事がある。
  4. 指さし確認・声だし確認を癖にする。
  5. 改善すべきは、人ではなく、プロセス。
  6. 見間違いやすい数字や記号は「使わない」か「ふりがな」で対処する。
  7. キスをすれば、ヒューマンエラーがなくなる?
  8. 精度を求めた「ゆっくり」には、雑談がない。
  9. 集中しなくても、ミスをしないシステムを作る。
  10. きれい事を言う人が、一番きれいな行動をしなければならない。
  11. デジタルな作業を、わざわざ人間が行う必要はない。
  12. プロスポーツ選手は、ファンという監視の目に助けられている。
  13. ヒューマンエラーは「アナログ」で発生する。
  14. ミスをした人にペナルティーを与えない。
    反則した人にペナルティーを与える。
  15. 手順書・約束事は、ヒューマンエラー防止の第一歩。
  16. 他人のミスや失敗は、絶対、あなたのためになる。
  17. 恥ずかしさを捨てなければ、ヒューマンエラーを撲滅できない。
  18. わからないときには、質問する。
    わかったときには、言い換えた内容で質問をする。
  19. ヒヤリハットを見逃すな。
  20. 商用環境では、速度より精度を重視。
  21. 精度を追求する原則を守った結果、作業が速くなるのは問題ない。
  22. 例外を1つも作らない。
  23. そもそも作業をしなければ、ヒューマンエラーが起こることもない。
  24. 「問題が発生したときの方法」より「問題を発生させない方法」を考える。
  25. ヒューマンエラーは、省略したときに起こる。
  26. 疲れてから休憩ではない。
    疲れる前に休憩をする。
  27. 作業中は、電話を取らない。
  28. デスクの上に、不要な物を置かない。
  29. 短期記憶に頼らない。
  30. 「もし」で考える人ほど、未来が開ける。

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