操作するのが人間である以上、人間がわかりやすい手順書を作るべきです。
見間違いやすい文字を使った手順書なら、見間違いによるヒューマンエラーが発生して当然です。
たとえば「l」と「1」です。
前者はアルファベットの「l(エル)」であり、後者は数字の「1(いち)」です。
ぱっと見れば、そっくりな文字に見えますね。
人間にはそっくりな文字でも、コンピューターにはまったく別の文字として認識し、処理をします。
続いて「O」「0」「D」です。
さて、正確に見分けることができるでしょうか。
はじめのアルファベットは「O(オー)」。
次は数字の「0(ゼロ)」。
最後は、アルファベットの「D(ディー)」です。
特に「O(オー)」と「0(ゼロ)」を見分けるのは、難しいことです。
見間違いより、完全にどちらかわかりません。
最後に「,」「.」です。
前者は「,(カンマ)」。
後者は「.(ピリオド)」です。
少し距離を置いて、見てみましょう。
もはや、同じ点にしか見えなくなります。
さて、ここからが本題です。
見間違いやすい数字や記号の対策は、どうすればいいのでしょうか。
主な対策は、次の2つです。
どちらがベターかといえば、やはり(1)の「使用しない」というのがベストです。
見間違いやすい記号や文字を使わなければ、見間違えることはありません。
しかし、仕事の状況に応じて、使用しなければいけない場合もあるでしょう。
そうしたときには(2)の「ふりがなをつける」という方法で、間違いを防止すればいいのです。
「O(オー)」や「0(ゼロ)」のように、文字の後にふりがなをつければ、見間違いを防げます。