一度決めたルールでは、例外を1つでも作らないことです。
全員が守ると決めたら、全員が守るようにします。
1人でも例外がいれば、ほかの人がそれを見て、同じように例外行動をし始めます。
1人がすれば、2人になり、2人が3人になります。
「あの人がやっているから、自分だっていいじゃないか」
そう思い、個人の好き勝手な行動が拡大していくのです。
例外が拡大すると、むしろその方法が定着してしまいます。
そうならないためにも初期の段階で「例外は1つも作らない」という決まりを徹底します。
私は文章で「~です」「~ます」という口調で整えています。
1つも例外を作らないように心がけています。
もし、ある文章だけ「~だ」「~である」という口調になると、不自然になります。
読者は、口調が変わっただけで「著者が変わったのか?」と困惑します。
私が一度でもそういう例外を作ってしまうと「まあいいか」という安易な気持ちで脱線し始めます。
「です・ます」と「だ・である」が混じった不自然な文章がどんどん増えます。
文章の構成も、30項目というルールを徹底しています。
ある本だけ25項目だったり、ある本だけ50項目だったりする例外はありません。
すべて30項目に整えることで、そのスタイルが定着して、物事を考えるときに区切りになります。
例外を作らない効用は、ほかにもあります。
1つでも例外があると、サーバーの管理上、大変になります。
ファイルの量が多かったり、少なかったりすると、その部分だけケアしなければなりません。
統一させることで、執筆面だけでなく、管理面においても容易になるのです。