作業をするときに「人間の短期記憶は頼らない」という原則を守ってください。
「頭で覚えておこう」はやめることです。
「紙に書こう」「手順書に書き込んでおこう」が正解です。
頭で覚えると忘れます。
しかし、紙にボールペンで記録すれば、消えません。
これくらい大丈夫と思う単純な注意ほど、頭で覚えます。
「そのときになったら、そうしよう」と思います。
生半可な知識のある人ほど自分の能力を過信して、短期記憶に頼ろうとします。
しかし、実際そのときになれば、忘れていることでしょう。
人間の短期記憶は、短期しか持続しません。
ささいなことほど、紙に書きます。
注意や追加の手順は、頭で覚えるのではなく、紙に書きます。
手順書を使っていれば、その項番のところに直接ボールペンで書けばいい。
手順書を見て作業を進めているかぎり、忘れたり見落としたりすることはありません。
自信過剰にならないことです。
自分を過信しすぎる人ほど、交通事故を起こしやすいのと同じです。
短期記憶を使わない人ほど、プロなのです。