「一番線、よし!」
「線路、よし!」
「信号、よし!」
駅のホームで駅員さんが、指を差して確認している光景があります。
「指さし呼称、声だし確認」です。
電車や信号への注意を向けるために、わざわざ指を差し、声も出して確認しているのです。
少し大げさなしぐさが印象的です。
大げさだからいいのです。
大げさに指を差すことで、注意が一点に向けられ、気持ちが引き締まります。
うっかりした見落としが少なくなるのです。
電車のような人命に関係するような仕事では、必ず「指さし呼称、声だし確認」を導入しています。
お金はかかりませんが、有効な確認方法です。
私が今勤めている会社では「指さし呼称、声だし確認」が基本動作になっています。
社内全体で、そういうルールになっています。
お客さまに影響する作業を行うときには、コマンド1つの投入にも「ホストネーム、コマンド、よし!」と声を出して確認します。
1つのコマンド投入で、100万人規模のお客さまに影響を与える仕事です。
指を差して、声を出して、複数人で確認を行っています。
こういうシステムを導入すれば、ミスや間違いを減らすために大変有効です。
人命や数百万のお客さまに影響を与える大きな仕事だけに限らず、実生活においても十分活用できます。
買い物で外出するときも「電気、よし! ガス、よし! 水道、よし! 鍵、よし!」と一声出せば、意識は変わるのです。