倒産する会社には、必要のない資料がたくさんあるという共通点があるそうです。
資料を1つ探すためにも、いらない資料がたくさんあり、探すだけで時間とエネルギーを使ってしまうからです。
本来、行うべき仕事をする時間とエネルギーを「探す」という行為だけで使い果たしてしまいます。
仕事がうまく回らず、倒産してしまうのです。
仕事ができない人も同じです。
仕事が遅い人の机は、必ず散らかっています。
探すだけで、ほとんどの時間とエネルギーを使ってしまうからです。
仕事をするだけの時間とエネルギーが、もう残っていないのです。
ほとんどの場合「探す」という行為が落とし穴になります。
力のある組織では「掃除」や「整理整頓」を強制的にさせています。
「個人が時間のあるときにしなさい」という、優しい指示ではありません。
「時間があるときにしなさい」という言い方では、いつまで経ってもしないのが人間ですから、定期的に掃除をさせています。
「12日の17時までに整理をして、実績を報告しなさい」というふうにしています。
私が今、勤めている会社では、定期的に掃除や整理整頓を強制的にさせて、その実績を報告するようになっています。
きれいにしないと上司からの指摘が入ります。
必ず部屋はきれいになり、机の上が整理されます。
無駄な物がなくなると、仕事へと集中できるようになるのです。
できる組織では、整理整頓を強制的にさせています。
「時間があるときにしなさい」ではいけません。
「この日の、この時間までに整理して報告するようにしなさい」という厳しい指示にするのです。