リーダーがよく陥る勘違いを1つ紹介します。
仕事における失敗は「人に問題があると思われる」という誤解です。
どれも、失敗をした本人に問題がありそうなことですね。
リーダーは、こう注意することでしょう。
「しっかりしろ!」
「もっと真剣にやってくれ!」
しかし、一向に状態は改善されず、相変わらず失敗が続くことになります。
私は、こうしたパターンを数多く見てきました。
ほとんどの人は、問題はいつも人にあると思っています。
しかし、そうではないのです。
本当の問題は、そういうふうにさせるシステムに問題があります。
私はこれまでリーダー業をしてきた経験から、このパターンがほとんどに当てはまることを断言できます。
ぼんやりしてしまうのは、そうさせる環境がいけないのです。
うっかりして見落としてしまうこと、ささいなミスをしてしまうこと、仕事中にほかのことを考えてしまうこと。
どれもそういうことをさせるシステムに問題があります。
システムを改善させれば、環境や雰囲気、気持ちや意識まで変わり、人まで変わってしまいます。
私が実際にシステムを変更すると、それまでよく失敗していた人の失敗率が大幅に改善されました。
人が変わったのではないかというほど、失敗が減りました。
改善ポイントは「人」ではなく「システム」です。
リーダーが目を向けるべき改善は、人よりシステムなのです。