「残業」と聞いて、どのような印象を持ちますか。
私が社会人になる前は、残業をしていると、一生懸命にたくさんの仕事をしているような印象がありました。
残業をするくらいですから、それだけ仕事が熱くなっているのかと思っていました。
しかし、自分が社会人になり、本当の現実を見たときに、その印象はひっくり返りました。
残業をしている職場ほど、仕事への情熱が冷めています。
今までいろいろな職場で仕事をしてきましたが、チームワークの悪い職場ほど、残業が多くありました。
残業が多いと、疲れがたまり、だらしなくなります。
残業が多くなるから、チームワークが悪くなると言ってもいいでしょう。
一番ひどいときは、次の日の深夜2時や3時ごろまで仕事をさせられ、帰りは電車がないのでタクシーという時期もありました。
正直なところ、チームワークは最悪でした。
コミュニケーションが大切だと頭でわかっていても、そうする元気がないのです。
疲れていて、考える元気すら残っていません。
睡眠時間も短ければ、元気を取り戻すこともできません。
だらだらになれば、さらに残業になります。
悪循環へ傾く一方でした。
一方、チームワークのある職場ほど、残業がありません。
チームワークのある職場ほど残業がなく、定時ぴったりで帰られる職場でした。
「残業をしたくない。早く帰りたい」気持ちを持っているから定時内の仕事には、必然的にきびきびした動きになります。
定時で帰ることができれば、時間の余裕もありますから、のんびりできるし、睡眠時間もたっぷり取れます。
公私ともに、充実するのです。
社員が残業をし始めたら、赤信号と思ってください。
だらだらになっている証拠なのです。