解決策が決まりました。
再発防止策も決まりました。
「後は実行に移すのみ」の段階まで来ました。
さっそく取りかかりたくなりますが、ちょっと待ってください。
解決策・再発防止策を実行に移す前に、もう一度内容を確認してみてください。
詰めが甘くなっていないか確認するのです。
トラブルのときは、一刻も早く解決したい気持ちが先走って、チェックが甘くなりがちです。
解決策・再発防止策は、思いついた時点で、十分に完成されているとは限りません。
一見問題ないように見えても、どこかに不十分なところがあって、間違いや見落としがあるかもしれません。
知らず知らずのうちに詰めが甘い状態となっている可能性があります。
試験では、提出前に念のための再確認を行いますが、解決策・再発防止策でも、実際前は念のための再確認が大切です。
もやもやする時間を作ってみることです。
「本当にこれでいいのだろうか?」と疑いながら、隅々までチェックです。
見直してみると、間違いや見落としに気づけることがあります。
可能であれば、別の人に確認してもらうことをおすすめします。
同じ確認でも、自分がやるのと他人がやるのとでは意味が違います。
「思い込み」が発生している可能性があるからです。
自分の思い込みは、自分では気づけません。
自分で正しいと思い込んでいるかぎり、何度確認しても、間違いに気づけません。
だからこそ客観的な目が必要であり、誰か別の人にお願いするのが近道です。
解決策も再発防止策も、詰めが甘くなっていると、十分な効果が発揮されません。
きちんと詰めを厳しくするからこそ、正しい効果が発揮されるのです。