勝つ組織では、勝負所の仕事を、いつも朝にしています。
仕事中なら、いつでもいいという単純な話ではなく、人間の疲れをうまく理解したスケジュールです。
朝は、睡眠の後ですから頭がすっきりしている時間帯です。
ミスも間違いも最も少なくなる時間帯ですから、この時間帯に体と頭を使う仕事を持ってくればいいのです。
ほかの時間帯には、さまざまな弊害があり、ベストとは言えません。
午後は、食事の後ですから、うつらうつら眠くなります。
食べたものの消化活動のため、血流が胃に集中してしまい、脳への血流が鈍くなります。
また夕方近くになれば、今度は疲れが蓄積してしまいます。
疲れた頭では、正確な判断をしにくくなり、単純な間違いやミスが多くなります。
残業になれば、なぜ効率が悪くなるのかは、もはや言うまでもありませんね。
1日全体の中では、やはり朝がベストタイムなのです。
一部上場している大きな企業では、重要な会議、打ち合わせ、商談ほど「朝」に予定しています。
頭の回転が速くなる朝の時間帯は、ミスなどが減ることを管理職が知っているため、意図的にスケジュールを立てているのです。
勝つ組織は、勝つためのスケジュールを立てています。
ミスを1つでも減らして、ほかと差をつけるために、賢い工夫をしているのです。