学校の義務教育を通して学んだ中に、前向きなイメージの1つがあります。
「100」です。
「100点」「100パーセント」などには、よい印象がありますね。
しかし、実際、100を得るためには、大変な苦労があることもたしかです。
テストでは、60点や70点くらいまでは、真面目に勉強さえしていれば、簡単に取れます。
しかし、100点を取ろうとすると、話は変わります。
終わりのない勉強に、果てしないエネルギーと時間を費やすことになります。
数学で100点を目指していると、ほかの教科へ回す勉強時間がなくなります。
100点を目指し始めるとバランスが崩れ、偏りが生まれます。
いくら数学の点がよくても、ほかの教科の点が悪ければ、受験では落ちてしまいます。
テストに限った話ではありません。
100への道は、終わりのない道のりです。
私生活においても、100を追いかけると、切りがありません。
いつも100パーセントの満腹まで食べていると、かえって健康を害してしまいます。
100への考え方は、いい面もありますが、悪い面もあります。
100を目指しつつ、執着はしない姿勢が大切です。
そういうときに思い出したい姿勢は、腹八分目です。
8割くらいで、良しとします。
八分目で抑えておけば、食べる量も2割減ります。
お金も、2割、節約できます。
それでいて健康も手に入れることができます。