お金について勉強するためには、トラブルも大切です。
「お金は怖いな」ということを知るために、一度トラブルを経験して、本質を知ることです。
お金は、生き物ではありませんから、動きも、しゃべりも、話したりもしません。
単なる道具です。
しかし、たった100円玉1つで、人間は大喧嘩をすることがあるのです。
たとえば、お金の貸し借りで喧嘩をして、友人を失うという経験です。
一度ひどい経験をすれば、お金の怖さがよくわかります。
特に自分で稼いだお金を通じて、貸し借りのトラブルが発生したとき、大変な怒りを感じることでしょう。
自分が苦労して稼いだお金だけに、その怒りは想像をはるかに超えるものです。
テレビでは、金銭問題で裁判になったり喧嘩になったりするケースをよく見かけます。
学生時代の私は「それくらいのお金で大喧嘩しなくてもいいのに」と、のんきなことを考えていました。
しかし、自分が仕事をするようになって稼ぐようになると、その気持ちもわかるようになるのです。
たった100円でも、血と汗と涙の混じっているお金だけに、そのトラブルも怖いのです。
私の両親も「お金は怖いぞ。使い方には十分注意しなさい」と、厳しく言います。
2人ともお金によるトラブルを経験したことがあるから、その怖さを十分に痛感しています。
教科書から学べることではないのです。
生で体験して初めてわかること。
もしあなたがお金のトラブルに見舞われたときには、相手ばかりを攻めるのではいけません。
お金は、本来怖いものなのです。
その怖さを知らなかった自分に対して、勉強不足であったと気づきましょう。
自分の勉強不足に怒りを感じ、未然に防ぐことができなかった自分に対して反省しましょう。
「お金はこれほど怖いものなんだ」
「自分の勉強不足が情けない」
「今度からは、お金のやりとりの対策を立てよう」
お金で怒りを感じたときは、金銭感覚を養うチャンスです。
トラブルを経験して、お金の本質が見えてくるのです。