才能を磨くために、3年くらいは捨ててください。
人生の中で人目を気にせず、何か1つのことに一心不乱に打ち込んだ経験があるかないかで、後の人生に大きな差が出てきます。
花を咲かせるには時間がかかるように、才能を大きくさせていくときにも時間がかかるものです。
特に最初の時期が大変です。
花では、タネを植えて最初の芽が出るまでに、長い時間がかかります。
なかなか芽が出ず「やっぱりダメかな」と思ったときに、小さな芽が出てきます。
しかし、芽が出てきてからが本当に大切な時期です。
水の量や日光の当て具合、風で倒れないように補強するというふうに、気にすることがさらにたくさん出てきます。
手間も暇もかかってしまうのです。
才能も同じように、タネを植えて今すぐぱっと出るわけではありません。
ある程度にまで大きくさせるためには、それこそ始めの時期には膨大な努力と時間がかかります。
「将来はこれで食べていく」
「これを自分の武器にしたい」
どれだけ才能に打ち込んだ経験があるかで、大きさが決まります。
自分の「これだ!」と思う才能に、3年くらい捨ててしまう勇気を持つことです。
適当にチョコチョコとやっていたのでは、実際の花と同じように中途半端な成長で終わってしまいます。
英語を勉強するならアメリカに行って3年間は徹底的に勉強する。
料理の勉強をしたければ、3年間はそれだけに打ち込み集中する。
漫才師になりたければ、できるだけ早く弟子になります。
最初の3年間は、師匠のすべての技を、徹底的に吸収していく。
集中して勉強する時期があれば、短期間に能力が伸びていくのです。
このように自分の才能磨きのためには「徹底的」を「最低3年」は続けないといけないのです。
人生とは、あなたが将来どのような道に歩みたいのかを試すように、うまくできています。
本当に才能へ打ち込むべき時期に限って、一番遊びたい時期と重なるからです。
「もっと恋愛したい、合コンしたい、カラオケがしたい、旅行に行きたい」
そう思う時期ほど、勉強するべき時期と重なり、一方を選択する決断が必要です。
遊べば勉強はできません。
だからとはいえ勉強していると遊べません。
中途半端に両方していると、どちらも中途半端で終わります。
体力も元気もやる気もある若い限られた時間に、あなたがどちらを選ぶかで将来が決まるように、人生の行方が変わるのです。
若い時期はあなたのゴールデンタイムです。
その時期の3年間は、40代や50代になってからの3年間と比べて、重みが全然違うのです。