金銭感覚は、まずお金の感覚を知る経験が必要です。
感覚を知る経験とは、どのような経験でしょうか。
お金に関する、痛みと後悔です。
金銭の痛みを経験しなければ、痛みがどういうことかわかりません。
痛いことがわからないと、危険と感じることさえできません。
回避しようとする工夫もしません。
つまらないものを衝動買いしてしまい、1,000円使ってしまった。
1,000円が無駄になった。
この間違った買い物さえしなければ、1,000円はもっと有意義なことに使えたはず。
誰もが一度は経験する、衝動買いという後悔です。
私も今まで、何回、衝動買いで失敗したか、数え切れません。
衝動買いでは、痛みと後悔を感じます。
無駄な出費を減らすように心がけることが大切です。
しかし、誰でも金銭感覚がない状態で生まれてきました。
ですから、一度は必ず衝動買いをして、痛みと後悔を体験する機会をします。
この失敗により、痛みと後悔を繰り返していくと、次第に感覚が養われ、敏感になります。
衝動買いを危険と感じることができるようになり、回避するために工夫に頭を使うようになるのです。
痛みと後悔は早いうちに経験しておき、感覚を身につけておくことが大切なのです。
経験を一度もしないで学ぶというのは、あり得ないことです。
一度もけがをしたことのない人が、けがの痛みを知ることがあり得ないように、お金の失敗もしていいのです。
しかし、失敗をしたら、その痛みと後悔を存分に味わい、感覚を体に染み込ませておくことです。
同じ経験を二度としないように工夫をすることで、お金の使い方が上手になるのです。