陶芸が趣味の人がいて、楽しい趣味ライフを送っていました。
陶芸教室に毎週足しげく通っています。
陶芸道具も買いそろえていて、自宅には自作の陶器がたくさん置いてあります。
いつか公募展に作品を出してみたいなと夢を語っています。
ここで否定的なことを言う人がいます。
「地味な趣味だなあ。肩が凝りそう」
「私は手が汚れるのは嫌だなあ」
「陶芸のどこがいいの?」
「陶器なら、普通に買ったほうが安いじゃないですか」
「公募展はプロじゃないと難しいそうじゃないですか」
本人は、人の趣味を否定しているつもりはありません。
率直な感想を述べているだけです。
相手を傷つけるつもりもありません。
しかし現実には、相手の趣味を否定しているのと同じです。
大切なのは、相手がどう感じるかです。
承認しないのは、否定しているのと同じことです。
自分では思ったことを正直に述べているだけであっても、否定的なメッセージが伝わって相手が不快に感じたら、NGです。
会話を盛り上げるのが難しくなります。
現実ではこうしたことが、意外と至るところで起こっています。
趣味は、誰にとっても大切な存在です。
生活の楽しみであり、人生を豊かにするものであり、大切な生きがいです。
なかには「人生のすべて」という人もいるでしょう。
そんな大切な趣味を否定されると、誰でも嫌な気持ちになります。
自分の趣味を否定する人がいれば、その人にネガティブな感情を持ってしまうでしょう。
関わりたくない、できるだけ距離を置きたいと思うはずです。
趣味を承認しないだけであっても、相手にとっては強いストレスです。
いくら正直な意見とはいえ、否定の言葉を口にすると、誰でもむっとしてどんどん人が離れます。
心を開いてくれる友人もいなくなります。
だから、人の趣味を否定しないことです。
心で思うことはあっても、口にしないのが得策です。
人の趣味は、肯定するのがいいのです。
どんな趣味にも必ず魅力があります。
小さなことでもいいので、その趣味の良いところを見つけて、肯定していきましょう。
「趣味が充実してますね」
「味わいのある陶器ですね」
「自分が作った陶器だと愛着が出ますよね」
「食事の時間がますます豊かになりますね」
「これだけ立派だと、お店を開けそうですね」
会話を楽しくするためには、相手の趣味を承認し、肯定するのが良い。
誰でも自分の趣味を肯定されるのは嬉しいものです。
お世辞であってもいいのです。
お世辞も人間関係の潤滑油。
嬉しい言葉なら、言われても悪い気はしません。
相手はぱっと笑顔になり、話もどんどん進みます。
趣味の裏話や苦労話、そのほか面白い話など聞けるかもしれません。
自分の知らない世界だからこそ相手の話に耳を傾けることが大切です。
相手の趣味は、できるだけ承認して、肯定したい。
否定的なことより肯定的なことを口にすると、その人ともっと仲良くなるのです。