ゴルフが趣味という人が、知り合いにゴルフを勧めていました。
「ゴルフは最高に面白い。あなたもやろうよ。絶対やったほうがいいよ」
相手はあまり乗り気ではありません。
「ゴルフにはちょっと興味がなくて……」
相手を傷つけないよう、やんわり断っています。
にもかかわらず「絶対やったほうがいい! やるべきだ!」と言い続けて、説得します。
あなたもやりなさいと言わんばかりの口調でがつがつ勧めているのです。
これはよくありません。
相手の気持ちを考えない、強引な勧誘になっています。
「楽しみを共有したい。共感してもらいたい。仲間を増やしたい」という気持ちがあるのはわかります。
しかし、自分が楽しいからといって、相手も同じように楽しく感じるとは限りません。
逆につまらないと感じる可能性もあります。
強引に勧誘されると、始める前から印象が悪くなります。
抵抗感が生まれ、楽しいことも楽しくなくなります。
価値観は人によって違うように、楽しさの感じ方も人によって違うのです。
人に自分の趣味を強要すると、人間関係に亀裂が入ることもあります。
あの人と関わると強引に趣味を勧められるから、距離を置こうとなるのです。
自分が趣味を楽しむのは大いに結構ですが、人に強要するのはNGです。
「私は今こんな趣味を楽しんでいます」と紹介するくらいならいいですが、人に強要することがないようにすることが大切です。
人に勧めたい気持ちが抑えきれないときもあるでしょう。
そんなときは、無理に強要するのではなく「よかったらどうですか?」と軽く誘う程度にしておくのが賢明です。