つっけんどんな物言いで、人の趣味を否定する人がいます。
自分が理解できないからといって、人の趣味を悪く言うのです。
「ゴルフは意味がわからない。自分が打ったボールを追いかけるだけでばかばかしい」
「筋トレは時間の無駄。必要以上に筋肉を鍛えても仕方ないでしょう。スポーツしながら鍛えるほうがかっこいい」
「推し活なんて気持ち悪い。お金がかかるだけで成長も何もない。いいように利用されているだけ」
その人にとっては正直な意見なのかもしれませんが、ここは注意したいところです。
どれも悪口です。
自分が理解できない趣味だからといって、安易に否定するのは良くありません。
その趣味に打ち込んでいる人を傷つけます。
うっかり口にした一言が、誰かを傷つけたり悲しませたりします。
世の中に敵を増やします。
思わぬ恨みを買う可能性もある。
SNSであれば、炎上の恐れもあります。
人の趣味を否定していると、人間関係のトラブルになるのも時間の問題です。
どんな趣味にも、楽しさ・面白さがあります。
自分にとって「つまらない」「面白くない」と感じる趣味でも、その人にとっては「楽しい」「面白い」と感じています。
どんな趣味にも価値があります。
自分ではまったく価値が感じられなくても、その人にとっては特別な価値を感じていて、有意義な時間を過ごしています。
人の価値観は千差万別です。
その趣味が生きがいとなっていて、人生を豊かさにつながっている人もいます。
趣味のおかげで人生が救われているという人もいます。
内心では「くだらない」「ばかばかしい」「どこが面白いの?」と思う趣味もあるでしょう。
心ではそう思っていたとしても、口に出して言わないことです。
心の中だけでとどめておきましょう。
たとえギャンブルが趣味という人であっても、安易に否定しないことです。
世の中にはギャンブルに価値を感じている人もいます。
ギャンブルには、気晴らしやストレス解消など、ポジティブな要素もあります。
理解できない興味であっても、否定も批判もしません。
どんな趣味でも、それを楽しんでいる人がいるかぎり、役立っているといえます。
相手の話に「そうなのですね」と相槌を打てばいいだけです。
否定も肯定もせず、評価を加えず受け止めます。
なかなか理解できなければ「私には、まだその楽しさを理解するだけの器が備わっていない」と考えましょう。
今の自分にはまだ理解できないだけであって、今後その趣味の素晴らしさを理解できるようになるかもしれません。
謙虚な考え方を持てば、理解できない趣味もうなずけます。
自分が理解できない趣味だからといって、否定しないことが大切です。