人間関係で注意したいのは「同意の強要」です。
無意識に同意の強要をしていませんか。
「同意の強要なんてしていない」と思う人でも、自分の言葉遣いを振り返ってみてください。
自分では気づいていないだけかもしれません。
無意識に同意の強要をしていることがあります。
たとえば、次のような言葉に心当たりはありませんか。
「今度ぜひ会いましょう」と誘う。
「一緒に行きましょう」と誘う。
「同じものを食べましょう」と誘う
「来週会いましょう」と誘う。
これらのセリフに心当たりがあればイエローカード。
致命的に悪いわけではありませんが、注意が必要です。
相手に威圧的な印象を与える可能性があるからです。
積極的な様子があってよさそうに感じるかもしれませんが、実際はどうでしょうか。
言われる側の気持ちを想像してみてください。
「同意してくれますよね」という意味が伝わってきます。
「ノーとは言わせないよ」という意味にも聞こえるでしょう。
はっきり言っているわけではありませんが、誘導的なニュアンスが感じられます。
相手に同意させたい気持ちがあると、引っ張るような言い方で誘いたくなるでしょう。
相手にOKしてもらいたければ、自然と言葉遣いに表れるもの。
だからといって強要させる言い方はよくありません。
相手は「この人と一緒にいると、ほかにもいろいろ強要されそうだ」と不安が広がります。
「引っ張ってもらうのが好き」という人ならいいかもしれませんが、すべての人がそうとは限りません。
「引っ張られるのが苦手」という人もいます。
強要を好む人はなかなか少ないもの。
強要を感じる言い方があると、相手はなかなか警戒心を解けません。
むしろ危険を察知して距離を置きたくなります。
相手を誘うときは、どんな言い方が好ましいのか。
相手を誘うなら「疑問形」が適しています。
疑問形で誘う言い方が好印象です。
「一緒に行きましょう」より「一緒に行きませんか」と誘います。
「同じものを食べましょう」より「同じものを食べませんか」と誘います。
「来週会いましょう」より「もしよかったら、来週会いませんか」と誘う。
疑問形にすれば、威圧感がありません。
判断を委ねる言い方なので、相手は落ち着いて考えることができます。
都合が悪くても、気兼ねなく断れます。
柔らかい印象があるので、相手も返事がしやすくなるのです。
ちょっとした言葉遣いですが、人間関係の成り行きを決めるポイントです。
同意を強制に心当たりがあれば、疑問形の言い方に改善するのが賢明です。