日本人だからといって、日本の魅力に詳しいとは限りません。
日本人なら日本の魅力に詳しいと思われがちですが、そうとは言い切れないところがあります。
意外なことに、日本人より外国人のほうが、日本の魅力に詳しいことが多いのです。
日本人として日本に住んでいると、それが「普通」「当たり前」と思ってしまいます。
文化も習慣も何もかも、生まれたときからずっと接していることは、特別に感じません。
普通に感じてしまうため、意識的に注目することがありません。
ところが、外国人に日本の魅力を聞いてみると、いろいろな回答が返ってきます。
「日本では、財布を落としたら戻ってくる」と、外国人は言います。
日本では当たり前のことですが、外国では財布を落としたら戻ってこないのが普通です。
戻ってくるとしたら、お金を抜かれた、空っぽの財布です。
「日本では、電車の運行が時刻表通り」と驚かれます。
日本の場合、電車が分単位で時刻表通りに運行されるのは普通ですが、外国の場合、時刻表は当てになりません。
電車が遅れるのは日常茶飯事であり、15分遅れ・30分遅れは珍しくありません。
外国人は「日本では、列を作って並ぶのがすごい」と言います。
日本ではきれいな列を作って順番に並ぶのが普通ですが、外国では列を作らないことがよく見受けられます。
一斉に人が詰めかけ「われ先に」と力ずくで行くことが多いのです。
外国人は「日本は治安が良くて素晴らしい」と言います。
日本では夜間でも女性1人で歩くことが可能ですが、外国では女性が夜間に1人で歩くことは大変危険です。
うっかり歩こうものなら、被害に遭ってもおかしくありません。
外国人は「日本では、自販機がたくさんあって便利」と言います。
日本では自販機があちこちにありますが、外国では日本ほど自販機が数多く設置されていません。
しかも日本の自販機の場合、1台に温かい飲み物・冷たい飲み物の両方があり、外国の自販機では考えられないことです。
外国人は「日本はおもてなしの文化が素晴らしい」と言います。
きめ細やかなサービスや心のこもった接客が、施設の大小問わず普通にあり、当たり前に行われます。
一方、外国の場合、高級施設を除き、そこまでの待遇はありません。
日本に住んでいると、文化も習慣も当たり前に感じますが、外国人から見ると魅力的に移ります。
日本の魅力に詳しいのは、日本人より、意外と外国人です。
身近に来日外国人の知り合いがいれば、チャンスです。
「日本に来て感動したことは?」と聞いてみると、面白い話がたくさん聞けるでしょう。
外国人から日本の魅力をたくさん教えてもらいましょう。