執筆者:水口貴博

和食の30の食事マナー

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日本人の手先の器用さは、箸の文化が作った。

日本人の手先の器用さは、箸の文化が作った。 | 和食の30の食事マナー

西洋料理では「ナイフとフォーク」を使って食べますが、和食では「箸」を使います。

もちろん個人差はありますが、一般的に、箸を使うほうが難易度が高いように思えます。

たった2本の棒です。

この2本の棒だけで、切ったりつまんだりするわけです。

使いこなすには、ある程度の器用さが必要です。

日本人とはいえ、子どもが箸を使いこなせるようになるまでには、時間がかかります。

良くも悪くも、この箸の文化が、日本に大きな利益をもたらしました。

日本は、技術大国と言われます。

小さな精密機械を作ったり、布に細かい縫いとりを施したりなど、小さなことを手際よく処理するのにたけています。

日本人は小さなことに気を使いやすく、注意を払う性格の人が多いです。

それは、箸を使う文化が影響しています。

日本人にはごく当たり前の箸ですが、知らずのうちに手先を器用にする運動性の向上に貢献しています。

その結果、日本人は手先の器用さが要求される仕事が得意になり、技術大国になりました。

箸を使うのは面倒だと思いますが、その裏に隠された恩恵に気づきましょう。

その使いにくさが、いつの間にかあなたに恩恵をもたらしているのです。

箸を使えば使うほど、面倒さが恩恵に転化されるのです。

和食の食事マナー(1)
  • 箸を使う意外な恩恵に気づく。
和食マナーの最大のポイントは、箸の使い方。

和食の30の食事マナー

  1. 日本人の手先の器用さは、箸の文化が作った。
  2. 和食マナーの最大のポイントは、箸の使い方。
  3. 箸先は、その人の育ちや教養が垣間見える部分。
  4. 箸使いの美しさは、箸を取るときから始まっている。
  5. 前かがみになり、自分から食器に口を近づけて食べるのはマナー違反。
  6. 和食では、原則としてハンカチは使わず、懐紙を使う。
  7. 懐紙を使う、主な3つの場面。
  8. せっかく汚れを隠すために懐紙を使っても、その場に残していくのは意味がない。
  9. 懐紙は、普段はメモ用紙として持参すれば、邪魔にはならない。
  10. 割り箸は、左右に割るのではなく、上下に割るのが正しいマナー。
  11. 「食べ方は個人の自由」自由と思えるこの言葉には、思わぬ危険が含まれている。
  12. 季節によって会席料理のメニューが変わる大切な意味とは。
  13. 蓋付きの吸い物は、できるだけ早めに手をつける。
  14. 吸い物の蓋が開けにくいときの上手な対処法。
  15. 吸い物の貝が問題だ。
    さて、どう食べる?
  16. 吸い物の蓋を開けたときの水滴。
    あなたはどうしていますか。
  17. ご飯を口に含めたまま香の物を食べるのはいいが、吸い物をいただくのはよくない。
  18. 器を移動させるときの2つの注意点。
  19. 取った蓋は、盆の外に置くのがポイント。
  20. 箸を持ったまま、片手で器を持ち上げない。
  21. 手に持ってよい器。
    手に持ってはいけない器。
  22. 魚の骨の間から、身をつままない。
  23. 刺し身を食べるとき、醤油にわさびを混ぜるのは、控えたい食べ方。
  24. ご飯をおかわりするときのマナー。
  25. 食事中、箸を休めるときのルール。
  26. 使い終わった箸のマナー。
  27. つまようじは、使い方に注意が必要。
  28. 食べ終わった器を重ねない。
  29. おしぼりは、手を拭くためのもの。
    それ以外の用途で使わない。
  30. 食べ残しは、料理人への改善のメッセージになる。

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