サプライズがあったとき、無反応を貫く人がいます。
家族や友人が企画して、何日も前からサプライズを準備します。
面白いプレゼントだったり、意表を突いたパーティーだったりです。
本番当日、みんなでタイミングを合わせて、いざサプライズの演出です。
ところが本人に、これといった反応はありません。
平然としています。
サプライズが平凡だからではありません。
サプライズに動じない自分を見せようとしているのです。
「驚いたら負け」という変な意地を張っています。
「うすうす気づいていた」「あるだろうと思っていた」「別にたいしたことない」と思っています。
これほどつまらないことはありません。
手間暇かけて準備した努力が報われないのです。
たしかにサプライズは、事前に気づくことがあります。
誕生日前にこそこそしている人が「おや?!」と思います。
普段と違った様子が少しでもあると、鋭い人や勘のいい人であれば「サプライズがあるかもしれない」とぴんとくるでしょう。
サプライズを企画する人は、驚いた表情を見たがっているのです。
本人に喜んでほしくて、わざわざ手間暇をかけてサプライズの準備をしています。
無反応・無表情ほどつまらないものはありません。
せっかくサプライズをしても、反応が薄いと白けます。
企画した人たちは「ハズレだったかな」と不安になるのです。
毎回初めてであるかのように驚きましょう。
たとえサプライズが毎年の恒例行事になっていたとしても、やはり驚く顔を見せたい。
演技でもいいのです。
実際は驚いていなくても、驚いている様子を見せるほうが盛り上がります。
ありきたりなサプライズやインパクトの弱いサプライズもあるかもしれません。
そうだとしても、素直に驚くのがいい。
素直に驚くほうが好印象です。
サプライズをした人も「手間暇かけて準備したかいがあった!」と喜びます。
サプライズをしてもらえるのはありがたいことです。
それだけ期待されている証拠です。
サプライズがあったとき、素直に驚く人が愛されるのです。