嘘泣きをする人がいます。
嘘泣きといえば、子どものすることと思われがちですが、大人でもする人がいます。
嘘泣きをする人には、必ず狙いがあります。
注意を向けてもらったり、周囲の同情を引こうとしたりです。
つまり、かまったほしいのです。
嘘泣きの効果があるのは、最初だけです。
周りの人は心配して「どうしたの?」「大丈夫?」「何でも話を聞くよ」と優しく声をかけてくれます。
「元気出して」「無理しないでね」と励ましてくれたり、時には助けてくれたりします。
しかし、それが演技だとわかると、声をかけてくれた人は「えっ?!」と思います。
「なんだ、同情を引こうとしていただけだったんだね」となるのです。
何度も繰り返していくうちにだんだん見向きもされなくなります。
「今回も嘘泣きだろう」「どうせ演技だろう」と見抜かれます。
最終的には誰も相手をしてくれなくなるのです。
これが「信用を失う」ということです。
嘘泣きなんてしないことです。
嘘泣きで同情を誘えても、最初だけです。
嘘泣きで親友は作れません。
親友どころか、普通の友人まで失います。
嘘泣きをすればするほど、人間関係が良くなるどころか、かえって悪くなります。
人間関係に深いひびを入れてしまいます。
安易に嘘泣きをしていると、誰もまともに相手をしてくれなくなります。
信用を大切にしたいなら、嘘泣きはしないことです。
嘘泣きが得意になったところで自分の首を絞めるだけです。
「嘘泣き上手」のレッテルを貼られると、後が大変です。
一度失ってしまった信用を取り戻すのは簡単なことではありません。
一度信用を失ったら、取り戻すのに、何倍もの時間・労力がかかるのです。