「話し上手だね」と言われたら、どう感じるでしょうか。
「話し上手」という言葉は、ポジティブな意味として受け止められるのが一般的です。
たしかに世の中には話し上手な人がいます。
話し上手な人は人を退屈させません。
いろいろなネタを持っていて、面白い話や抑揚のついた話し方で人を楽しませてくれます。
もともとおしゃべり好きな人は、日頃のコミュニケーションのおかげで、高いトークスキルを持ち合わせていることが多い。
話し上手な人がいると、場がぱっと明るくなるものです。
「話し上手だね」と言われたら「褒められた」と感じて、素直に喜ぶ人が多いのではないでしょうか。
そんな「話し上手だね」というセリフですが、素直に喜んでいいとは限らないケースもあります。
人から「話し上手だね」と言われたとき、別の意味が隠れている可能性に注意してください。
「話し上手だね」という言葉の裏には「聞き下手だね」と意味が隠れている可能性があるからです。
一方的に自分ばかりがぺらぺらしゃべっているとき「話し上手だね」と言われることがあります。
「話し上手だね」は「自分ばかりしゃべっているよ。もっと私の話も聞いてよ」という意味が込められている。
つまり「遠回しの優しい注意」です。
褒め言葉ではなく、実際は注意されている可能性があります。
自分ばかり一方的に話しているのは、コミュニケーションが上手とは言えません。
「話し上手だね」は、一般的に褒め言葉とされていますが、時と場合によって、そうでないケースがあることも知ってください。
鈍感な人は、裏の意味に気づかず、素直に喜んで終わりになりがちです。
「話し上手だね」と言われたら、自分ばかりぺらぺらしゃべっていないか振り返ってみてください。
一方的な話し方になっていないでしょうか。
マシンガントークになっていないでしょうか。
心当たりがあれば、もう少し「聞くこと」にも力を入れましょう。