「ばかだなあ」「頭、悪いなあ」と言う人がいます。
恥ずかしいミスした人を見て「ばかだなあ」とつぶやきます。
簡単な問題に間違えた人を見て「頭、悪いなあ」とつぶやきます。
独り言のようにぼそっと言うのです。
心の声が口から出た状態です。
簡単な問題に答えられなかったり、誰でもできることができなかったりする人がいると、一言ツッコミを入れたくなる。
ときどき見受けられますが、ここには意外な悪影響が潜んでいます。
人に向かって言っていますが、実際は違います。
実際は自分に向かって言っているのです。
自分の口から発した言葉は、自分の耳で聞くことになります。
「ばかだなあ」と言うと、自分に向かって「ばかだなあ」と言うことになります。
「頭、悪いなあ」と言うと、自分に向かって「頭、悪いなあ」と言うことになります。
主語は関係ありません。
自分に言っているつもりはなくても、自分に言っている状態になっています。
自分の口から発した言葉は、すべて自分に跳ね返ってくるのです。
独り言であっても要注意です。
「人に向かって言っている言葉だから大丈夫」ということはありません。
自分に関係ないどころか、自分に関係しています。
しかも相手の耳には届いておらず、自分の耳にだけ届いているのです。
これほど損な話はありません。
習慣になっている人は、ボディーブローのようにじわじわダメージが効いてきます。
知らず知らずのうちに自分にストレスを与えたり、元気ややる気が奪われたりします。
少しずつ潜在意識に刷り込まれ、心の健康にマイナスの影響を与えるのです。
ネガティブな言葉を口に出すのは気をつけましょう。
ぼそっと口にする一言とはいえ、心の健康に関係しています。
小声で言っているとしても、自分の耳で聞いていることに変わりはありません。
人に向けた言葉とはいえ、ネガティブな言葉を口に出すのは要注意なのです。