私たちが目標を立てるとき、1つであることが一般的です。
仕事でも勉強でもスポーツでも、最高とする目標を1つ掲げることでしょう。
しかし「目標の数=1つ」というのは固定観念です。
目標の数は1つでもいいのですが、常に冷静でいるためにはここに工夫の余地があります。
「目標の数=1つ」という固定観念を破ってください。
目標を「2段階」に分けて設定してみましょう。
1段階目の「最低ラインの目標」は程度の低い内容です。
「最低限クリアしておきたいこと」「少なくともここをクリアしておけばOK」という内容で設定します。
最低ラインは、楽なレベルに設定しておきます。
ほぼ確実に達成できるような内容がいいでしょう。
1段階目の最低ラインの目標がクリアできれば、ひとまず安心ができます。
「少なくとも最低ラインはクリアできた!」「最悪の事態は免れたね」とガッツポーズができます。
目標の1つをクリアできたことになるので、達成感が得られてテンションも上がります。
最低ラインの目標をクリアできれば、後は最高ラインの目標に向けて集中できます。
自分の持てる力を余すことなく発揮できるでしょう。
目標達成が段階式になることで動揺することが減り、精神衛生が向上するのです。
たとえば、スポーツの試合であれば「予選突破」を最低目標としておきます。
受験であれば「滑り止め1校の合格」を最低目標としておきます。
就職活動であれば「1社の内定」を最低目標としておきます。
最低ラインの目標をクリアできれば、ほっと一安心できます。
後は最高ラインの目標に向けて集中するのみとなり、持てる力を発揮しやすくなるのです。
仮に最高ラインの目標をクリアできなくても「ひとまず最低ラインはクリアできているよね」と前向きになれます。
最低ラインのクリアが滑り止めのような役割を果たすため、精神的な安定をもたらします。
余計な焦りやプレッシャーがなくなり、常に冷静でいられるのです。