あらかじめ設定した目標にまったく届きそうにないときがあります。
実際に始めてみたところ、見積もりが甘く、目標設定に無理があったとわかることがあります。
頑張ればぎりぎり届きそうならまだいいのですが、目標に届かないのは明らかとわかるときがあるでしょう。
見積もりが甘かったというのはよくあることです。
そんなときは、勇気を出して、目標を下方修正してください。
恥を覚悟の上、下方修正することも時には必要です。
「後から目標を変えるのは反則」
「下方修正するのは恥になる。みっともない。情けない」
「約束を破ることになる。プライドが許さない」
たしかに最初に宣言した目標内容とは異なるため、変更することに抵抗もあるでしょう。
自分の実力不足を認めるように考える人もいるはずです。
しかし、下方修正は悪いことではありません。
負けたわけでもなければ、逃げたわけでもありません。
わざと嘘をつくわけでもなければ、意図的に騙すわけでもありません。
見積もりが甘いとわかっただけのことです。
心理的に抵抗がありますが「達成が難しい」と思えば、勇気を出して目標を下方修正してください。
「適切な目標に調整する」というだけのことです。
未達成で終わるくらいなら、下方修正をして達成で終わるほうが、きれいに区切れます。
下方修正をすれば、目標に届く可能性が上がります。
目標は低くなりますが「達成」で終わらせる可能性が高まります。
ここが重要です。
達成できるかどうかは、今後の流れに関わります。
もし下方修正をしなかったとします。
現状のままで続けると、目標値に届かない可能性が高くなります。
目標値に届かなければ「未達成」ということになります。
達成できなかったことで、自分を責めてしまいます。
自己嫌悪になり、くよくよしてしまうでしょう。
精神的なダメージを受け、挫折につながる可能性もゼロではありません。
結果が出なかったことで、プロジェクトが保留されてしまうこともあります。
こうした悪い連鎖を防ぐためにも、達成で終わらせることが大切です。
下方修正すれば、達成で締めくくれる可能性がアップします。
最初の目標は、参考目標です。
あくまで一時的な目標にすぎません。
最初の目標にこだわるのもいいですが、頑固になるのはよくありません。
「何が何でも下方修正しない」と考えるのは単なる頑固です。
厳しいと感じたときは、恥を覚悟の上、目標を下方修正してください。
下方修正は、恥でも負けでもありません。
適切な目標に調整するだけのことです。
下方修正をするなら、達成しやすいところまで落としましょう。
達成できるかわからないぎりぎりに設定するより、余裕のあるところまで提げて設定するのがいいでしょう。
目標を達成できれば、ひとまず挫折のリスクを回避できます。
挫折さえしなければ、次があります。
達成ができれば、ガッツポーズができて達成感も生まれます。
「引き続き頑張ろう」とモチベーションも上がって、次につなげることができます。
プロジェクトの凍結も回避できます。
達成が厳しいと感じたときは、目標を下方修正して、達成しやすい状態にしましょう。