温度と湿度は、脳のパフォーマンスに影響を及ぼすポイントの1つです。
温度と湿度は快・不快に影響し、快・不快は脳のパフォーマンスにも影響します。
暑すぎると、息苦しく感じたり頭もぼうっとしたりして、冷静な思考の妨げとなります。
寒すぎると、体がぶるぶる震えてしまい、思考まで凍り付いてしまうでしょう。
暑すぎることも寒すぎることも不快なストレスです。
無理に我慢したところでいいことはありません。
汗が出るほど暑い環境や、体が震えるほど寒い環境では、冷静になろうにも限界があります。
感情が不安定になって落ち着こうにも落ち着けず、思考にも仕事にも悪影響を及ぼします。
常に冷静でいるためには、室内の温度と湿度が「快適」と感じる範囲に保たれていることが条件です。
温度と湿度に気を配り、快適と感じるよう調整しましょう。
屋外は難しいかもしれませんが、室内であればエアコンによって調整が可能です。
快適と感じる温度と湿度は、夏場と冬場によって異なります。
夏場の目安は「温度は25~28度、湿度は45~60パーセント」です。
冬場の目安は「温度は18~22度、湿度は55~65パーセント」です。
ただし、感じ方は天候・服装・体質などの条件によっても変わります。
最終的なチェックは、自分の感覚を頼りに判断するといいでしょう。
職場によってはエアコンの温度と湿度が固定され、変更できないこともあるでしょう。
冷え性や低体温の体質など、もともと寒さに敏感な人もいるはずです。
そんなときは重ね着ができる服装をしたりひざ掛けやブランケットを利用したりすると調整しやすくなります。
エアコンの風が直接当たるなら、風向の調整や席の移動といった手段も検討してみてください。
温度と湿度に気を配り、快適な環境に整えましょう。
快適に過ごせる温度・湿度であってこそ体調が整います。
体調が整うから頭の働きもよくなって、冷静な思考ができるのです。