冷静な人を目指すうえで注意したいのは「ネガティブ思考」です。
ネガティブ思考とは、物事を否定的に捉える考え方のことをいいます。
ネガティブ思考の人は、何でも悪いほうに考えてしまうため、ことあるごとに感情が刺激されます。
ネガティブ思考というだけで心が曇りやすくなり、なかなか感情も安定しません。
難しいチャレンジに取り組むとき「どうせ失敗するに決まっている」と否定的に捉えます。
仕事でミスをすれば「自分ダメだな。次も同じミスしてしまうのではないか」と大げさに考えます。
上司に叱られれば「人事評価が落ちた。上司に嫌われた。会社を首になる」と悪いほうに考えます。
ネガティブ思考になっていると、焦ったり落ち込んだり怒りを覚えたりする機会が増え、感情の波が激しくなります。
ネガティブ思考になっているかぎり、冷静な人になるのは困難なのです。
冷静な人を目指すうえで心がけたいのは「ポジティブ思考」です。
トラブルがあっても、気づきや学びなど、そのおかげで得られたことがあるでしょう。
何事もプラスに捉えることが大切であり、このことが精神衛生的に良い効果をもたらします。
難しいチャレンジに取り組むとき「何とかなるだろう。きっとうまくいく!」と肯定的に捉えましょう。
仕事でミスをしても「改善点が見つかった。これでもっと素晴らしい仕事ができるようになる」と前向きに考えましょう。
上司に叱られても「わざわざ叱ってもらえるのはありがたい。期待されている証拠だ」と喜びましょう。
ポジティブに捉えることができれば、ミスや失敗もプラスとして捉えるため、感情が安定します。
またいつも明るい気持ちでいられ、世の中が可能性に満ちた世界に見えるようになります。
ポジティブ思考は、冷静を促す心の習慣なのです。