「あなたは、当たりはずれがあるね」
そう言われたとき、どう思うかです。
仕事の結果が一定ではなく、成功と失敗の差が激しいという意味です。
「常に当たりを出せるようにしよう」「常に質の高い結果を出そう」と思うかもしれません。
「当たりはずれがある」と言われると、叱られている気がするかもしれません。
仕事の結果が不安定でネガティブに受け止め、ちょっと落ち込んでしまう人も多いでしょう。
ここに誤解があります。
「当たりはずれがある」と言われたら、100パーセント褒め言葉として受け止めてください。
両手を上げて喜んでいいのです。
気づいてほしいことがあります。
当たりはずれがあるという一言は、当たりを出せる人しか言われません。
実力がある人しか言われないセリフです。
外れや失敗ばかりであれば、当たりはずれがあるとは言われません。
「全然ダメだね」「まったく使えないね」と言われるでしょう。
あるいは「明日からもう来なくていいよ」と戦力外通告をされるかもしれません。
「当たりはずれがある」という一言は「少なくとも当たりを出すだけの実力はある」と認められている証拠です。
「当たったときは本当に素晴らしい」という意味も含まれています。
きちんと実力を認められているのですから、両手を上げて笑顔で喜んでください。
常に当たりを出したいところですが、実際は難しいのが現実です。
思い出してください。
プロ野球の世界では、優秀と呼ばれるバッターでさえ打率は3割程度です。
当たるときもあれば、外れるときもあります。
打率10割を実現したいところですが、夢物語と考えたほうがいいでしょう。
つまり、優秀と呼ばれるバッターでさえ、当たりはずれが普通の状態です。
「当たりはずれがある」は「優秀」という意味なのです。
「当たりはずれがある」の意味を誤解しないでください。
褒め言葉として受け止め、モチベーションに変えていきましょう。
これからもその調子で仕事に突き進んでください。
「当たりはずれがある」と言われる人には、実力と可能性があります。
自分の「伸びしろ」に気づいてください。
すでに当たりを出せるだけの実力があるのですから、さらに鍛錬を積み重ね、もっと大きな当たりを出せるようにしてください。
80点で満足するのではなく、90点・95点を目指していきましょう。
すでに100点であれば、110点・120点を目指していきましょう。
ますます注目されるようになり、人気を博することになります。