よりおいしく食事を味わいたいなら、食べる前に「おいしそう」と思ってください。
ふざけて思うのではありません。
心から本気で思うことが大切です。
以前食べたときの印象を思い出すのもよし。
すると、本当においしく感じるでしょう。
おいしいものが、よりおいしく感じるでしょう。
魔法の力のように、より食のおいしさがアップします。
食べ慣れたものでも、普段よりおいしく感じるに違いありません。
気分の問題に思えますが、そうではありません。
なぜ「おいしそう」と思うだけで、おいしく感じやすくなるのか。
それは、唾液の分泌と関係しています。
レモンを見て「すっぱそう」と思った瞬間、口の中でじわっと唾液が分泌されます。
口の中に唾液の水たまりができるでしょう。
条件反射の作用が働くためです。
「すっぱそう」と思った瞬間、過去にレモンを食べたときの記憶が再生されます。
食べていなくても食べているような感覚になります。
条件反射の作用が働いて、唾液の分泌が促されるのです。
この条件反射の作用は、レモンに限ったことではなく、おいしいものにも同じように起こります。
食べ物を見て「おいしそう」と思った瞬間、まだ食べていなくても頭の中で味が再生されます。
条件反射の作用が働いて唾液が分泌されます。
唾液の分泌が促されることで、一口目のおいしさがアップして、食事をよりおいしく感じることができるのです。
「おいしそう」と思ってから食べてください。
あなたの口の中に、じわっと唾液が広がるでしょう。
唾液の分泌は、少ないより多いほうがいい。
唾液は、おいしさを引き出す魔法の水です。
ちょっと意識するだけで、自然と魔法の水が生み出されます。
おいしそうと思って食べると、ますますおいしく感じられます。
最高の調味料は、あなたの口の中にあるのです。