貸した本を汚された。
駐車中の車にぶつけられた。
大切にしているものを壊された。
そんなとき、ふつふつ怒りが湧いてきて、相手を恨みたくなるでしょう。
「トラブルだ! なんてひどい人なのだろう! なんてひどいことをするのだろう!」と思うかもしれません。
腹立たしく感じるところかもしれませんが、ここは冷静になりたいところです。
一呼吸置いて、熱くなった頭を冷やしましょう。
まず大切なことは「トラブルを起こした人を恨まない」ということです。
悪気はありません。
わざとやったわけではないはずです。
ほとんどの場合、ちょっとした不注意によるものでしょう。
不注意は誰にもでもあることです。
あなたも、自分の不注意で誰かに迷惑をかけてしまったことがあるはずです。
「自分も人のことは言えない」と思えば、優しい気持ちになれます。
その人が犯したトラブルは憎むべきですが、その人自身まで憎むのは良くありません。
相手が平身低頭で謝っているなら、それでいいことです。
誠実な謝罪があって、十分反省もしています。
被害金額が大きい場合は、弁償してもらえばいいことです。
被害額が小さいなら、いっそのことこちらで負担するのも悪くありません。
なかったことにすることも良し。
あまり細かいことは気にせず、寛大になることも大切です。
究極のポジティブ思考で「新しいものに買い換えるチャンスができた」という発想をしてみるのもいいでしょう。
自分の器を試す良い機会です。
人生では、あまり細かいことは気にせず、水に流すことも大切なのです。