「トラブルが怖い」と言いますが、ここに誤解があります。
そもそも人生にトラブルはつきものです。
泳げば、鼻に水が入るもの。
知らない土地に行けば、道に迷うもの。
初めての仕事は、スムーズにいかないもの。
慣れた仕事でも、ヒューマンエラーを起こすことがあるでしょう。
道を歩いていると、人とすれ違いざまにぶつかることがあるでしょう。
どんなに注意しても、完全に防ぐ方法はありません。
トラブルに遭いたくないものですが、生きているかぎり、100パーセント防ぐ方法はありません。
これが現実です。
「トラブルに遭いたくない」と思っていると、恐怖心が増して行動しにくくなります。
だったら、いっそのこと発想の転換をしてください。
「小さなトラブルなら大歓迎」と思ってしまうのです。
重要な本質に気づいてください。
結局のところ、私たちが本当に恐れているのは「大きなトラブル」です。
大きなトラブルは、1回でレッドカードになる可能性があります。
ダメージが深刻だと、修復や回復が困難になるでしょう。
致命的になると、そもそも対処の手段がないこともあります。
大きなトラブルは、本当に苦しめられるため、なんとしても避けなければいけません。
逆に言えば、小さなトラブルならいいのです。
小さなトラブルであれば、ダメージも小さくて済みます。
肉体的ダメージは、一晩寝れば回復するでしょう。
精神的ダメージは、時間が経てば忘れるでしょう。
金銭的ダメージも、また稼げばいいことです。
迷惑をかけたとしても、謝って済む程度でしょう。
小さなトラブルは、ダメージも小さいゆえにすぐ回復します。
もちろん痛みやダメージはありますが、対処の手段があるだけ救いです。
完全にトラブルを避けられないのですから、発想を転換させてください。
あらゆるトラブルを避けるのではありません。
「小さなトラブルなら大歓迎」と思ってください。
小さなトラブルを受け入れる姿勢になると、気が楽になります。
失敗に対する恐怖心が半減して、勇気が倍増します。
心が軽くなって行動しやすくなります。
小さなトラブルは学びのタネです。
小さなトラブルのおかげで、改善点を見つけたり向上のヒントに気づけたりできます。
きちんと改善に取り組めば、前より良い状態になって、質や価値が高まります。
大きなトラブルを避けたいなら、日頃から生活に支障が出ない程度の小さなトラブルに遭っておくことです。
小まめに小さなトラブルを経験しておけば、その都度悪いところが改善されます。
結果として大きなトラブルが起こりにくくなります。
小さなトラブルは、大きなトラブルの防止策なのです。