世の中にはどちらでもいいことがたくさんあります。
選ぶことが必要な場面では、相手から「どちらにしますか」と聞かれることがあるでしょう。
食事のメニュー、飲み物の種類、デザインのタイプなどです。
もちろん重要なことであれば、意識的に自分で決めようとするはずですが、ささいなことであれば特にこだわりはないでしょう。
「どちらでもいい」と思うことがあるのではないでしょうか。
好みもこだわりもなければなおさらです。
さて、どちらでもいいと思ったときが重要です。
あなたならどうしますか。
「適当に選んでおいてください」とお願いしていないでしょうか。
「みんなと同じでいいです」といったフレーズで済ませていないでしょうか。
どちらでもいいならそれでいいように思えますが、よくありません。
まず相手を困らせることになるでしょう。
決断には、少なからずストレスがかかるもの。
相手は、面倒な仕事を押し付けられたような印象を受けます。
「どうして私が決めないといけないの」とむっとするに違いありません。
あるいは「間違った選択をして、変な責任を押し付けられたらどうしよう」と不安になることもあるでしょう。
人に決断を委ねていると、自分の決断力を鍛える機会を失うことになります。
決断を避けるだけでなく、リスクや責任から逃げることにもなる。
結果として、決断力の低下を招くことになります。
日頃から自分で決める癖をつけておかないと、いざ決断が必要になったとき、あたふたしてしまうのです。
どちらでもいいならそれでいいように思えますが、ここが運命の分かれ道です。
どちらでもいいから、人に決めてもらうのではありません。
どちらでもいいからこそ、自分で決めましょう。
決断力を鍛えるトレーニングです。
どちらを選んでも差がないなら、なおさら自分で選ぶことです。
好みやこだわりがないなら、適当に決めても問題ないはずです。
「えい!」と思い切って決めるだけのこと。
これが「責任を取る」ということです。
自分で決めれば、主体性と責任感が生まれます。
気持ちがきゅっと引き締まって気合が入るでしょう。
「自分が選んだ」という実感があれば、より真剣な気持ちが生まれます。
勝負事であれば、覚悟が決まって結果を出しやすくなります。
自分で人生を選んでいくことは、人生を形作っていくことにほかなりません。
どちらでもいいと思うことは、適当でもいいので、自分の意思で決めましょう。
自分らしい人生を送りたいなら、なおさら自分で決めておくのが賢明です。
ちょっとしたことですが、こうしたことの積み重ねが、決断力の強さにつながるのです。