嫌な夢を見ることがあります。
大けがをする夢、大金を失う夢、大失敗をする夢、トラブルに巻き込まれる夢、命の危険が迫る夢。
嫌な夢を見たときは目覚めが悪いもの。
寝起き直後にもかかわらず、汗で体がびっしょりで、呼吸が速くなっていて、心臓はばくばく高鳴っています。
「嫌な夢を見てしまったなあ」と思うもの。
嫌な夢を見ると気分がよくありません。
嫌な1日が始まりそうで、縁起が悪く感じられます。
嫌な夢を見たせいで、暗い気持ちで1日を始めることもあるのではないでしょうか。
夢は普通、目が覚めるとすぐ忘れるものですが、嫌な夢に限ってなかなか忘れないもの。
いい夢より嫌な夢のほうが、覚えやすく忘れにくいようになっています。
不快感は命に関わる感情です。
人はリスクを避ける本能があって、不快感が強ければ強いほど、記憶や印象に残りやすくなります。
いい思い出より嫌な思い出のほうをよく覚えているものですが、それは夢でも同じなのです。
嫌な夢を見たとき、ふと思うことがあります。
「正夢になったらどうしよう」です。
夢に見たとおりのことが現実に起こりそうな予感がすると、不安や恐怖を感じます。
夢が生々しい内容だと、なおさら予知夢のように感じられるでしょう。
まだ何も起こっていないのに、びくびくしてしまうのです。
嫌な夢を見ても、正夢になることを信じてはいけません。
正夢になることを信じていると心に不安が広がり、暗い気分を引きずってしまいます。
できることができなくなり、出る元気も出なくなります。
嫌な夢のことを何度も考えていると、無意識のうちに実現させるような言動が増えてしまい、現実化されていきます。
「正夢になったらどうしよう」と思っていると、かえって正夢になる可能性を高めてしまうのです。
暗い気持ちになったり無駄に考え込んだりしていいことはありません。
嫌な夢であればあるほど、むやみに振り返らないことです。
嫌な夢を見たらどうするか。
さっさと忘れるのが一番です。
「ただの夢にすぎない」と思ってすぐ忘れてください。
なかなか忘れにくいなら、気分転換をしましょう。
音楽を聴いたり運動したり遠くの景色を眺めたりなど、別のことに注意を向けてください。
もちろん普通に仕事や勉強に集中するのもおすすめです。
別のことに注意を向ければ、嫌な夢の忘却を促せます。