あるとき仕事で問題点が見つかることがあります。
もちろん好ましくない状態です。
問題点があるのは問題です。
今はまだ被害は小さくても、このまま放置していると、大変なトラブルに発展する可能性があります。
自分が受け持った仕事に問題点が見つかると、恥や責任を感じるところでしょう。
「どうして気づかなかったのだろう」
「不備があることに気づかなかった。情けない」
上司や取引先に叱られることもあるかもしれません。
時には自分を責めて自己嫌悪に陥り、落ち込むこともあるかもしれません。
しかし、問題点が見つかることは本当に嘆くことなのでしょうか。
いいえ違います。
もちろん褒められることではありませんが、100パーセント悪いと決めつけるのは早合点です。
こういうときこそ発想の転換です。
問題点に嘆くのではありません。
改善点が見つかったことを喜びましょう。
「問題点」を「改善点」と言い換えてください。
「問題点=改善点」です。
問題点が見つかったおかげで改善点が見つかりました。
きちんと改善に取り組めば、より良い状態に仕上げていけます。
これは喜ばしいことです。
「問題点が見つかってしまった」とくよくよするのではなく「改善点が見つかってよかった」と喜ぶことです。
書類に漏れがあれば喜ぶことです。
資料に誤字脱字が見つかったら喜ぶことです。
プログラムにバグが見つかったら喜ぶことです。
すべて改善点です。
どんどん改善されて、よくなっていくところをイメージしてください。
「問題点が見つかってしまった……」と嘆くのではなく「改善点が見つかったね!」と喜びましょう。
めらめら燃え上がる炎のように仕事のやる気が出てくるのです。
「問題点なんて見つからなければいいのに」
そう思うところですが、実際は欠陥が見つからないままのほうが怖い。
後になればなるほど悪化していき、発覚したときのトラブル被害が大きくなるでしょう。
最初は小さな問題点も、見つからないまま放置されていると、悪影響が広がります。
ずっと見つからないまま放置されていれば、後から取り返しのつかない事態に発展していたかもしれません。
そう考えると、今、問題点が見つかって幸いです。
「早めに問題点が見つかってよかった」と安心することです。
今のうちに問題点が見つかったのは、ラッキーなことと言えるでしょう。
問題点が見つかったら、大切なのはその後です。
問題点が見つかって終わりではなく、きちんと改善に取り組むことです。
できるだけ早めに取り組んで、必要な改善を終えましょう。
中途半端ではなく、二度と同じ問題が起こらないようきちんと完了させることが大切です。
改善を終えた先には、ますます明るい未来が待っています。